根本的な帰属の誤りって何?~アダルトチルドレンのために

「根本的な帰属の誤り」について

 

こんにちは、菊乃です。

 

根本的な帰属の誤り」という言葉を聞いたことがありますか?

 

ちょっと難しい言葉ですよね。

私も最初聞いた時は「もっとわかりやすい言い方ができないもんかなー」と思いました…

 

今回は「根本的な帰属の誤り」について解説します。

 

知っておくと人間関係もラクになるので、アダルトチルドレン改善の役に立ちますよー。

 

目次

認知バイアスとは?

 

「根本的な帰属の誤り」は「認知バイアス」の1つです。

 

まずは「認知バイアス」について説明しますね。

 

「認知バイアス」というのは、先入観や偏見によって、事実を間違ってとらえてしまう傾向のこと。

バイアスというのは「偏り」という意味。「偏見」「先入観」「傾き」「思い込み」「不公平」という意味もあります。

 

「年齢や性別で、バイアスがかかった見方をするな」のように使われてるの、聞いたことありませんか?

 

心理学で「バイアスが強い」というと、思い込みが激しいことを指しています。

 

私は最初「バイアス」と聞いた時、家庭科で使ったバイアステープしか思いつかなくて…でも意味を調べたらバイアステープって布を斜めに切って作ったテープだということがわかって、やっと納得できました!笑

 

とにかく「偏見」「先入観」はアダルトチルドレンもたくさん持ってるはずですから、この機会に自分にもこんなバイアスがなかったか、考えてみましょう!

 

「根本的な帰属の誤り」の意味

 

さて、まず「帰属」について。

一般的な意味だと、「モノや人がどこかに属すること」ですね。

 

心理学では…

心理学における帰属(きぞく)とは、出来事や他人の行動や自分の行動の原因を説明する心的過程のこと、すなわち誰かもしくは何かのせいにすることである。

Wikipediaより)

 

うーーん…ちょっと分かりづらい。頭がこんがらがる…

最後の「すなわち誰かもしくは何かのせいにすること」はわかるんだけど…余計難しくなっちゃいましたね。

 

前に進みましょう。笑

 

「誤り」は間違いっていうことなので、「根本的な帰属の誤り」を私なりに解釈すると…

誰かの行動についての原因を考える時、その人の性格(内的要因)を重視しちゃうばっかりに、周りの状況(外的要因)などが見えなくなってしまう傾向のこと。

 

何かあったらその原因をその人の性格のせいにしちゃう」って感じですかね。

 

ここで説明するより具体例を見たほうがわかりやすいのでいくつか挙げてみますね。

 

「根本的な帰属の誤り」の例

例①

起きたこと:Aさんが会社に遅刻した

 

考えたこと

・Aさんてルーズだから…
・Aさん夜更かし好きだからね…
・Aさん昨夜また飲みすぎたんじゃない?

 

このように、Aさんが遅刻した原因を「Aさんの性格」という内的要因にあると考えてしまうこと。

これが「根本的な帰属の誤り」というバイアスがかかってる状態です。

 

自分が遅刻した時は「電車が遅れたから」「雪が降ったから」「自転車がパンクした」など、大変な思いをしたはずなのに、人が遅刻したりすると、その人の人格(内的要因)を責めて、他に事情(外的要因)があるとは思えないんですね。

 

例②

起きたこと:Bさんがコロナにかかった

 

考えたこと

・うがい手洗いをちゃんとしないからだ
・Bさん飲みに行くのが好きだからね…
・ワクチン嫌いだって言ってたからな

 

今でこそあまり騒がないようになりましたけど、これ、2、3年前に、ほとんどの人が思ってませんでした?

当時コロナの感染力は凄まじくて、ワクチンを打ったからかからないわけでもないし、飲食店に行かなくても感染した人ってたくさんいますよね。

 

Bさんがどれだけ注意していても、コロナの流行に対処するのは困難なはずでした。それくらい感染力が高かったんです。

今、コロナにかかったと聞いても、誰もその人のせいになんてしないですよね?あの時は恐怖のあまり、みーんなが根本的な帰属の誤りをしてたんでしょうね…

 

 

「根本的な帰属の誤り」にハマらないために

 

私たち人間は、自分以外の人の失敗を見ると、すぐにその人の性格のせいにしてしまいがちです。自分が同じ失敗をしたら、他に原因があるせいだって思うのにね。

 

この「根本的な帰属の誤り」は、誰もが持ってしまってる一般的な傾向だということがわかっています。

だからって「みんなもそうなのかー、安心♪」みたいな考えはやめましょうね。

 

こういうバイアスって脳が労を避けるために省エネモードになってるから起こることがわかっています。

 

これを放置すると何についても深く考えられない、偏見だらけの人になっちゃいますよ。

 

偏見や先入観が多いと人間関係でも問題が起きやすいし、「人」そのものを責めるためにおのずと嫌いな人も増えてきます。

 

そうならないための対策を紹介しますね。

 

・相手の立場に立ってみる

自分がその立場になったら何を考えるのか想像してみましょう。最初の例①の遅刻のケースだったら、遅刻した原因が自分の性格だけじゃなくて、色々な事情があることに気づけるはずですよね。

 

どう考えても自分ばかりを責めちゃう人はコチラの記事もご覧ください↓
https://smilefrips.com/ac-selfreproach-126032/

 

・自分の考えを疑う

「あの人って〇〇だからなあ」って思っちゃった時には「何か理由があるのかも…」って一旦自分の考えを疑ってみるとバイアスにかかりにくいです。

頭も柔らかくなるし、勝手に人の性格を決めつけてイライラしたり、嫌ったりすることも少なくなりますよ。

 

・直感で判断しない

脳の省エネの話はしましたよね。このせいで、人間は物事を考える時に直感みたいにパッと決定しちゃうことが多いんです。
でも脳を使って、ゆっくりじっくり考えてみると色んな視点から考えられるので柔軟に対応できるようになります。

これでバイアスのかかった考えは、かなり避けられますよ。

 

まとめ

 

「根本的な帰属の誤り」について理解してもらえたでしょうか?

 

バイアスには「偏り」「先入観」「思い込み」という意味があって、認知バイアスはこの他にもたくさんあります。

 

アダルトチルドレンが多く持つ「認知のゆがみ」と仲間みたいなものですが、認知のゆがみは「自分を苦しめてしまうような思い込み」として心理学では区別されています。根本的に価値観がゆがんでいるせいで、なかなか修正が難しいです。

 

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一方、認知バイアスは、ほとんどが脳が省エネモードになっているために起こしてしまう物事の捉え方のエラーと考えるといいかもしれませんね。

指摘されれば「あ、そうかも…」って気づくことも多いです。

 

これからまた認知バイアスについては紹介していくつもりです。

気づかないうちにけっこうバイアスにかかってるのがわかって興味深いですよ。

 

心を柔軟にしていくための知識なので、取り入れていきましょう!

 

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この記事を書いた人

菊乃です♪
苦しみから逃げまくってた過去を乗り越えた経験を生かし、みんなを笑顔にします!!

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