こんにちは、菊乃です。
人はみんな必ず感情を持っています。
何かを体験した時、必ず心から湧き出てくるものなんですが、何らかの価値観によって抑えつけようとしてしまうのもアダルトチルドレンの大きな特徴です。
「大人が悲しいなんて言ったら恥ずかしい」
「苦しいなんて弱い証拠だ」
「こんなことくらいで喜んだらバカだと思われそう」
こんなことを頭で考えて、自分の心から出てきた感情を抑えつけたり、なかったものにしようとしちゃうんです。
本当の気持ちを隠しつづけるアダルトチルドレンの得意技ですね。
でもやっぱり、あるものをないものにしようとすると、必ずバランスが崩れます。
自分の心から出てくる感情ってインナーチャイルドの言い分そのものなので、無視されるとインナーチャイルドは当然ですが怒るし、余計に強く主張しようと頑張ります。
その湧いてくるエネルギーって、外に放出してあげる以外に消費する方法はないので、たとえ「持っていたくない感情」だと頭で思っても、認めて受け入れてあげない限り、消えることはありません。
そして感情を抑えたり無視しつづけていると、それに慣れてきて「何も感じない」状態になってしまいます。
本人的には「あってはいけない感情」を感じなくなってきたんだから楽かもしれません。
でも、もともと「ない」わけじゃないのでインナーチャイルドの中にはその感情は溜まり続けているんです。
このギャップが大きくなればなるほど、生きづらさは強くなっていきます。
人間には頭で考えることと、心で感じることの両方が必ずあって、自分の頭の中で考えて一件落着ってわけじゃありません。
「あってはいけない感情」なんてありません。
たとえ悪くて汚い感情だと思っても、それは頭の中にある価値観に従って出した答えなだけ。
喜怒哀楽だけじゃなくて、イヤだとか嫌いとか、そういうネガティブなものでも自分の心から湧いてきたものは必ず認めてあげてください。
「ああ、自分の中にこういう感情があるんだな」という感じで「ある」ことにだけフォーカスするだけでいいんです。
良い悪いのジャッジをするのは頭の仕事ですが、その手前で止めておくのがポイントです。
悲しい時は、その悲しみと向き合いましょう。向き合ってひとつひとつ消化していかないと心のなかにパンパンに詰まっちゃいますよ。爆発する前にちゃんと消化しないと!
自分の感情を、心を、大切に扱ってあげてくださいね。