こんにちは、菊乃です。
コミュニケーションが苦手なアダルトチルドレンさんって多いと思います。
なぜかというと、「自己開示」がうまくできないから。
自己開示が上手になれば、周りの人とのコミュニケーションも円滑にできるようになるはずです。
目次
「知らない人」から「信頼できる人」へ
人間って、知らない人のことは信用しないもの。
例えば最近の若い人がよく言うんですけど、「知らない人が作ったおにぎりは食べれない」って。これって「知らない人」のことを信頼してないからですよね?
じゃあ人を信頼するにはどうすればいいんでしょう?
人と信頼関係を築くときに邪魔になるのが先入観です。特にアダルトチルドレンって先入観で物事を見がちでね、見かけや雰囲気で相手のことを判断しちゃうことが多いんです。しかもマイナスの方の先入観ね。
「こういうタイプの人とは仲良くなれないな」「こんな感じの人には嫌な思い出しかないや」みたいに思って、無意識のうちに信頼関係を拒否しちゃうわけです。
でもこういう先入観を捨てて接すると、コミュニケーションの幅もぐっと広がるはずなんですよね。先入観を捨ててまっさらなところから相手を知る姿勢をとろうとするだけでもかなり変わってくるはずです。
信頼関係を築くには自己開示から
初対面の知らない人にいきなり「あなたの家族構成を教えてください」とは聞けないですよね?
何度も会って話をたくさんして…でももちろんいいかもしれませんけど、やっぱり自己開示するのが信頼関係を築くには一番効果的です。
相手が話すより先に自分の情報、例えば家族のこと、出身地や住んでるところ、趣味などをどんどん伝えると、相手は「こんなに色んなことを話してくれるなんて、私のことを信頼してくれてるんだな」って気持ちになるのが人間の心理です。
例えば友達に「お前だから言うんだけどさー」なんて相談されたら、「自分のこと信頼してくれるんだな」って感じるでしょ?
なので自己開示って信頼関係を築くためにはとっても重要なことなんです。
アダルトチルドレンが自己開示を怖がる理由
でも、アダルトチルドレンは自己開示ってどうも苦手なんですよね。苦手っていうか怖い。だって今までずーっと本当の心を隠すための分厚い鎧を着て生きてきたんだから。
それで、どうでもいいウソをついちゃったり、別に隠さなくてもいいようなことをひた隠しにしたり…とどうしても素直に生きれない。
自己肯定感が低すぎ
自己肯定感が低いと、自分に自信がないばっかりに自分を隠し続けちゃう大きな原因になります。
「自分は他の人より劣ってる」「私のやることには何の価値もない」って自己評価も低いからなかなか自分のことを周りに開示するのができないんですね。
他人の評価を気にしすぎ
私の相談者さんに、自分の住んでるところを周りの人にずっと隠し続けてるって人がいました。なんとなーくおしゃれって言われてる街に住んでるようなことにしてたらしいんですけど、こりゃキツいでしょう…。これから先もずっとウソをつきつづけて、色んな話も詳しくはできないのでずっと気を使ってなきゃならないなんて…。
他人の目や評価を気にしすぎて、自己開示が怖くてできない代表例です。
・過去にイヤな経験をした
友達に自分の趣味の話をしたらドン引きされたとか、自分の本当の気持ちを親に伝えたのに無視されたとか、過去に傷ついた経験があるとなかなか自己開示をする勇気はでませんよね。
アダルトチルドレンの中には他にも、育児放棄や虐待を経験して、身近に自分の気持ちを話せる人がいなかったことなども自己開示を妨げる原因になってることも少なくありません。
自己開示しないでいると…
アダルトチルドレンにとって自己開示がちょっと難しいのは、原因を知ってみるとしかたないことかもしれません。
「本心を言ったところでどうせ受け入れてもらえない」「素の自分を見せたらきっとみんなに嫌われる」って思ってる人も多いことでしょう。
でも、ずっと自己開示しないままでいるのはやっぱり生きづらいことです。どんなに周りに人がたくさんいたって信頼関係がないままっていうのは本当に孤独ですから。
友達にしろ、会社の同僚にしろ、どんな人間関係でも、信頼関係がなかったら人間はコミュニケーションが取れません。
私達人間は、たくさんの人に囲まれてますが、「知らない人」と「信頼できる人」は明らかにコミュニケーションの深さが違うんです。自分が信頼している友達からしょっちゅう電話がかかってくるのは「楽しい」と感じるかもしれませんが、信頼も何もない人からならそりゃもうウザいだけでしょ?
信頼関係を築くのに、相手の自己開示の様子を見て…って慎重になるアダルトチルドレン気持ちもわかります。でもある程度はこっちからも心を開いた態度を見せることが、相手との心の距離も縮まって、信頼関係を築きやすくするのに大切なことです。
だからっていきなり大きな秘密を暴露しろってわけじゃありませんよ。自己開示が怖いという自分の心も認めながら、自分を思いやりながら、ね。
アダルトチルドレンを克服するのって、勇気も必要なんです。小さいことから少しずつでいいので、始めてみましょう。