劣等感がキツくて苦しい人へ ~アダルトチルドレンのために

こんにちは、菊乃です♪

 

夏休みボケですっかり曜日感覚がなくなって、今朝ゴミを出すのを忘れてしまいました…(汗)

 

さて、

「劣等感をなくしたいです」と相談されることがよくあります。

 

確かに…私もかつては劣等感が強くて、人と比べては自分のほうが劣ってると落ち込み、苦しい思いをしてきました。

 

劣等感が強いと、どうしても自分を否定しちゃうので生きるのが苦しくなってしまいます。

 

アダルトチルドレンは親からの影響で必要以上に劣等感を強く感じてしまうので、悩んでいる人も多いはず。

 

今回はそんな、自分を苦しめる劣等感について解説します。

 

目次

劣等感って何?

 

劣等感については、日本でも「嫌われる勇気」で有名になったアドラーが3つに分類していますのでちょっと見てみましょう。

 

①『劣等性』:劣ってる(ように見える)事実

具体的な事実で、世間一般から「劣ってる」と思われている(思われそうな)性質のこと。

例)背が低い、目が悪い、など

これらの事実は決して「劣っている」わけじゃありませんが、「低い」「悪い」という表現をするのでどうしても「劣」のイメージがつきまとってしまいます。

優劣の感じ方は時代によっても、国や地方などの地域によっても全く異なるので、「何が劣っていて何が優れている」とは決めつけられませんが、なんとなーく世間で言われているような感じ、と思ってみてください。

 

②『劣等感』:自分が感じてるだけ

「自分で感じている」というところが大きなポイントで、実際劣っているかどうかは関係ありません

他の人たちと自分を比べて、「自分が劣っている」と感じちゃったらそれは「劣等感」になるわけです。

めっちゃ細いのに「太ってる、やせたい」って本気でダイエットしてる女性なんてたくさんいるでしょう。雑誌のモデルさんとか芸能人と比べちゃったらいくらか太いかもしれないけど、決して太ってはいないんだけど…

 

それでも、本人が「私は太ってる、他の人より劣ってる」と感じればそれは劣等感と言えます。

 

劣等感が強いと自信が持てないせいで、何をするにものびのびと動けなくて、自分の中にあるはずのチカラを発揮できなくなってしまいます。

 

③劣等感ー『劣等コンプレックス』

アドラーは「劣等コンプレックス」という言葉を使って「劣等感」と区別しています。

劣等コンプレックスとは、劣等感をいいわけにして、目の前にある課題や現実から逃げてしまってる状態を指します。

 

 

劣等感と劣等コンプレックスの違い

 

もうちょっとわかりやすく説明しますね。

 

同じ劣等感でも自分にとってプラスに働く劣等感もあって…

「劣ってる」とは感じるところまでは同じですが、自己否定や行動できない状態にハマることなく、努力して自分の成長につなげていくケースです。

 

劣っていると感じたことをプラスのチカラに変えていけるなら、劣等感をなくす必要はないですよね。

こういう人は、「劣等感」は持っているけど「劣等コンプレックス」は持ってない、ということになります。

 

では反対に、自分にとってマイナスな劣等感ってどんなでしょう?

 

例えば両親が高卒だということに劣等コンプレックスを抱えている子どもが「どうせ頑張ったって大学に合格できるわけない。勉強も受験も諦めてもう遊んじゃおう」

というふうに、自分の劣等感を「できない」ことの理由にして逃げてしまうとそれは劣等コンプレックスを持っている状態といえます。

 

ちなみに、日本で使われている「コンプレックス」という言葉は、アドラーが言ったこの「劣等コンプレックス」の省略形で、「自分の嫌いな部分」と解釈されています。

 

どうして劣等感を持ってしまうの?

 

何を劣等感に感じるのかは、時代によって社会的な考えに影響されたり、親からの言葉、
生まれ持った性格、地域性など様々な要因があります。

 

例えば日本人が日本で暮らしているうちは、日本人であることを劣等感として感じませんよね。
でもちょっと昔の白人至上主義な地域に入っていったらどうでしょう?

周りの人から差別され、悲しい思いをして、たちまち「日本人であること」に劣等感を抱くはずです。

 

このように時代や地域によっても人の価値観は全く異なり、同じものを見て「劣っている」と判断してしまう環境では、劣等感は強くなります。

日本だってつい数十年前までは女性を差別しまくってましたから、当時は女性であるだけでも劣等感の原因になっていたでしょう。

 

・悲しい、悔しい、恥ずかしいなどの強い負の感情

劣等感は「負の感情」と強く結びついています。

怒られたり、責められたり、差別されたりすると、すっごく傷つきますよね?

 

アダルトチルドレンの場合は親からの言葉が大きく影響します。

子どもが書いた絵に対して、「上手にかけたね、頑張ったね」と言われたら子どもに劣等感など生まれませんが、「ヘタだね、絵の才能がない」なんて言われたら子どもは傷ついて絵に対して劣等感を持ってしまいますよね。

 

アダルトチルドレンが劣等感を強く抱えてしまうのはほとんどが親からの価値観の押し付けです。

 

親が以下のような価値観が強いと、子どもは劣等感を持ちやすくなります。

 

・白黒思考・完璧主義

「劣ってる」の反対の「優れてる」を目指しているんでしょうけど、「優れてる」のレベルがとても高いところにあると、ほとんどは「劣ってる」と判断されてしまいますよね。

親の評価が厳しすぎて「完璧じゃなければダメ」という思考にハマってしまうと、できない部分を強い劣等感として扱い、精神的にとても辛い状態になってしまいます。

 

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・短所しか見ていない

できないことにいつも目を光らせて、褒めることはほとんどしなくて、怒ってばっかりいる親っていますよね。
その結果、当然子どもも短所ばかりを気にするようになるので、劣等感はとても強くなります。

 

・世間の評価を気にする(他人軸)

「お兄ちゃんはできるのにどうしてあなたはできないの?」のように、常に他の人と比べて叱られると、子どもは特に傷つきます。できなかったことだけじゃなく「あなたはできない」の部分に反応して自分の人格そのものを否定されたような気持ちになってしまうから。

親の価値観が他人軸だと、子どもは劣等感を強く持ち、自分を否定してしまうようになります。

 

 

劣等感は人をひねくれさせる

 

強い劣等コンプレックスを持ってしまうと、人の心はひねくれて、不健全な行動をするようになります。

自分の劣等感を隠したり、ごまかすために無意識のうちにやってしまうので、とっても厄介です。

 

・嫉妬心を晴らそうとする

自分が持っていないものを持つ相手に嫉妬して、その悔しさを晴らそうとしてSNSで悪口を書き込みまくったり、陰口を言ったりします。

相手をコキ下ろしたところで自分が上がるわけじゃないのにね。切ないですよね。

 

・同情を誘って安心感を得る

自分ができないことを周りの人に言って、同情を得ようとしたり、理解してくれる人を増やしていきます。それによって自分を正当化して安心感を得ようとしてるだけ。その場しのぎです。

 

・くだらない自慢で現実逃避

自分が持っていて他人が評価してくれそうな部分をやたらアピールして自慢します。
実際は勉強も仕事もうまくいってない人が、「俺は由緒ある家系だ」みたいな自慢するヤツです。問題をすり替えて、できない目の前の現実から逃げているだけです。

何かを自慢したいという心理は、逆に劣等感が強い証拠。イタイ人と言われても自慢をやめられないほど心が苦しいんでしょう。

 

劣等感を克服しよう!

 

どんなに完璧っぽく見える人でも、必ず「自分のここがダメだな」って感じる部分は持っていて、大なり小なり劣等感は誰にでもあるものです。

だから実際問題、全部なくすことはムリ。

 

しかも現在の日本では、だんだん変わってきてるとは言われてるけどやっぱりまだまだ成績主義ですよね。学校では成績が高い方が「優」で低いと「劣」みたいな判断されてるし、社会に出ても営業成績で収入はもちろん昇進も左右するような競争社会です。
「競争」は他人との比較なので、そこで遅れを取ったら劣等感を抱きやすいのは当然ですよね。

 

でも、諦めることはありません。

 

劣等コンプレックスは克服できます!

 

価値観を疑ってみる

親にずっと言われ続けたことは本当に自分の人生にとって大切なことなのか、疑ってみてください。

 

・勉強できなきゃダメ
・失敗しちゃダメ
・収入は高くなきゃダメ
・苦手なことがあっちゃダメ
・反抗しちゃダメ
・いい子でいなきゃダメ

 

これは親が持っている価値観であって、ただそれだけのものなんです。
子どもが本当に幸せに生きるために必要なのかは実のところ関係ありません。

 

親が言ってなくても、他にも世間一般が「優劣」をなんとなくつけてしまっていることもいっぱいあります。

 

外交的>内向的
活発>おとなしい
健康>病弱

などなど。

 

なんとなく左側が優れてるように感じるかもしれないけど、これは個性じゃないですか?だから優も劣もないんです。

 

自分の中にある価値観が変わってくると、劣等感は和らいでいくはずです。

 

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人間はみーんな不完全です。でもそれを認めるのが怖くてなかなか自分を受け入れられないのが現実です。

 

「受け入れる」ためには心の筋肉がある程度必要なんです。

これがないといきなり受け入れるのってすごく困難なことなので、ゆっくり順序を守ってすすめていくことが重要です。

自分の安全を守って、傷ついた心を癒やして、自分を愛する方法を学ぶ。

 

つまりは自己肯定感を上げていく作業です。

 

これはアダルトチルドレン克服のステップと一緒。

 

参考にしてほしい記事を載せますね。

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劣等感まとめ

 

劣等感が強いというのは、つまり自分自身を認めてあげられないこと

 

自分のことを大切にしてないから、自己肯定感が下がっちゃってる状態です。

 

アダルトチルドレン改善には自己肯定感を上げることがとても重要なので、劣等感が強くて苦しい人はまず自分を大切にしてあげるところから始めるのがいいですよ。

意識してみると、今までずっと自分のことを雑に扱ってたのかがわかります。

 

あなたは大切にされるべき存在。愛されるべき存在。

 

劣ってるなんて感じる必要はないんです。

 

傷ついた心を十分癒やして、自分のすべてを受け入れてあげてくださいね。

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この記事を書いた人

菊乃です♪
苦しみから逃げまくってた過去を乗り越えた経験を生かし、みんなを笑顔にします!!

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