こんにちは、菊乃です。
カウンセリングをしていると辛い過去のお話をする人がいます。
小さい頃から厳しかったお母さんに
「どうしてそんなことができないの!」
「ホントにダメな子だねぇ…」
って言われ続けたせいで深く心が傷つけられちゃってるんですね。
そして自分でもそれをその通りだと思いこんでことあるごとに自分を責めまくる。
お母さんに言われた言葉をそのまま、自分に自分で投げかけてるんです。
そして今、心が怯えちゃって何もできない。あの過去の記憶がへばりついてるからなんです。
でも過去の辛い記憶を消すなんてできませんよね?
アダルトチルドレンが悩んじゃうのはだいたいここです。
「過去を思い出さないように!」
「イヤなことは考えないように!」
「落ち込まないように!」
って強く思えば思うほど、どうしてもそんなことできないんだよねー。
それは、表面だけを変えようとしてるから。
心の中にいる、インナーチャイルドを癒やしてあげないといつまでも辛い過去をひきずりつづけちゃうんです。
インナーチャイルドっていうのは、心のなかにいる幼いころの自分。傷ついて泣いていた自分です。
目を閉じて心に意識を向けて、自分の中にいるインナーチャイルドをイメージしてみましょう。
その子は何をしていますか?
泣いていますか?
優しく声をかけてみてください。
その子が何を言っているのか聞いてあげてください。
始めはなかなか心を開いてくれないかもしれません。全然こっちを向いてくれないかもしれません。
お母さんに言われた「ダメな子」という言葉を信じ込んで傷ついて心を閉ざしちゃってるから。
でも優しく心を込めて声をかけ続けてくださいね。何もしゃべらなくても見守ってあげるだけでもいいんです。
その子がこっちのことを信頼してくれるまで。
大人になった自分しか、その子を癒やすことはできません。
諦めずに根気よく、インナーチャイルドに向き合って癒やしてあげてください。
心を開いたインナーチャイルドが、思ってることを話し始めたら大きな一歩です。その言葉をぜーんぶ受け入れてあげましょう。
これが「心を癒やす」ってことなんです。
アダルトチルドレンの心のなかには、傷ついて心を閉ざしたインナーチャイルドがいます。その子を無視し続けたせいで、その子の切ない気持ちが心いっぱいに詰まっちゃってるから苦しいんです。
心の中のインナーチャイルドが何を言いたいのかをいつも気にしてあげてくださいね。
ちゃんと聞いてあげて受け入れてあげると、心の苦しさは楽になっていくし、過去の辛いこともだんだん思い出さないようになってきますよ。