どうしてあんなにイヤだった母親と同じことをしちゃうんだろう? ~アダルトチルドレンのために

 

こんにちは、菊乃です。

 

 

小さい頃から母親に口うるさく言われた…

 

いつも怒ってて支配的な母親だった…

 

こんな母が原因でアダルトチルドレンになった人も多いですよね。

 

だからこんな人は「絶対母親みたいになりたくない」って思ってるはず。

 

でもでも、気づいたら母親の怒り方にそっくりに子どもを怒ってて落ち込んだ、なんて話もよく聞きます。

 

どうして母親のイヤなところが似てきちゃうんでしょう?

 

今回は、母親みたいになりたくない!と思ってる女性にぜひ読んでもらいたいと思います。

 

目次

母親みたいになりたくない!!

 

私もね、怒ったときの母がすっごくイヤでした。

 

感情が激しい人で、いつ、何がきっかけで怒り出すかわからないし、昔だったから暴力だって当たり前だったし。

 

でも、、、大人になって子育てを始めて、自分も子どもに対してそっくり同じことしてたんですよね…

 

だってそれが当たり前だったし、母親ってそういうものだと思ってたから。

 

つまり、私の場合はその時点では自分がアダルトチルドレンであることにも、母親が自分にとって毒っぽいことにも全然気づいてなかったんです。

ただ、何も考えずに、感情のままに子どもに接してただけ。

 

だから「母親と同じになりたくない」って思ってる人は、自分の反省点に気づいてるってことだから、素晴らしいことなんですよ!もう改善への1歩を踏み出してるってことなんですから。

そのことをしっかり心に刻んで、まずは自信を持ってくださいね。

 

どうして母親に似てしまうの?

 

 

母親から過干渉に育てられて、自分の意見を聞いてもらえなかったとか、母親からひどく怒られた経験があると、「自分がツラい思いをしたからこそ、同じ思いを自分の子どもにはさせたくない」と思うのは当然です。

 

でもつい子どものすることに口を出したり、イラッとしてガミガミ怒っちゃったりして、その後ハッと我に返るけどもう遅い…

 

自分では「母親と同じことはしちゃいけない」ってわかってるはずなのに、どうしてやっちゃうんでしょう…?

 

・自分のことでせいいっぱい

自分がアダルトチルドレンなために、いつも心が不安定なので子どもを思いやってあげる余裕がないんです。

自分の子育てについて客観的に見ることもできない、だから自分のやっていることに疑問も持たず「これでいいはずだ」と漠然と思って突っ走ってます。

たとえ子どもに酷いことをしてしまってもその事実を受け止めようともしないで「だって子どもが悪いんだから…」って言い訳して自分を守ろうと必死だし、怖いから自分の間違いを正当化して逃げまくって、なんとか自分の心を保ってるんですよね。

まさに私のケースもこれでしたねー…。

 

・他のやり方を知らない

子どもは育った家庭で色んなことを学びます。そしてそれが全てです。その子どもにとっての家族のモデルは自分がいた家族しかいません。

だから自分が過干渉に育てられたら自分の子にも過干渉してしまう場合が多いのです。なぜならそれが「自分の普通」だったから。

大人になって「自分の親は怒りすぎ」とか「他の親に比べて干渉しすぎ」と気づいても、小さい頃から学習したことが体に染み付いててなかなか急な方向転換はできないんです。

 

だからといってできない自分を責めないでくださいね。できなくて当然なんですから。

水泳の本を読んだからといって、水に飛び込んでいきなり泳げるわけないでしょう?それと同じことなだけですからね。

 

・親と同じ価値観を持っている

子どもにとって「過干渉が良くない」「怒りすぎは良くない」と頭でわかっていても、やめられないのはどうしてなんでしょう?

 

気合が足りない?笑 そんなんじゃありません。やめられないのは親と同じ価値観をもってしまっているせいです。

 

そもそも…

「子どものことは親が決めてあげるべき」
「子どもは親の言うことを聞くべき」
「子どもの失敗は親の恥」
「人からの評価が一番」

などの考え方を母親が持っていたために自分が過干渉に育てられたはずですよね。

 

ただ「過干渉」「怒る」ということだけにフォーカスしてやめようと思っていても、自分の中に母親と同じ価値観があったら、口を出さずにはいられないし、言うことを聞かなかったら怒り飛ばしてしまうわけです。

 

これはざっくりとした考え方ですが、もっと細かく例を挙げると…

・早寝早起き
・姿勢は正しく
・歯は正しくみがけ
・予習復習するべき
・女らしく
・言葉使いに注意
・きちんとあいさつ
・テレビは1日1時間
・好き嫌いはいけない
・三角食べしろ(笑)

などなど、母親の中にこういう強い考え方がいーーっぱいあるせいで朝から晩まで口うるさく言って、なんとか守らそうとしてきたんです。

 

だから、母親が持っていた「すべき思考」「完璧主義」などの考え方を自分も持っていたら同じような行動をしてしまうのは避けられないんです。

「すべき思考」「完璧主義」などは「認知のゆがみ」から生まれる、手放したほうがラクになる考え方の代表格です。

 

ぜひコチラ↓もご覧ください

あわせて読みたい
アダルトチルドレンを苦しめる「認知のゆがみ」を理解しよう! こんにちは、菊乃です。   ほんのちょっとの事で絶望的になったり… 何かあったらすぐ自分を責めたり… 誰も気にしていないことにイライラしたり…     以...

 

・自分を抑えすぎるストレス

あまりにも「母親と同じことはしたくない」と思う気持ちが強すぎると、それが自分に大きなストレスを与えてしまっています。

人間の心は抑えつけようとすればするほど、ぶちまけたくなるもの。

そのストレスがたまりにたまって、何かにそれをぶつけたくなって、一番近くにいて自分より弱い存在の子どもに八つ当たり。

思ってるのとは逆に子どもを叩いちゃったり、怒鳴っちゃったり…

 

実際に手や口を出すまでいかなくて、ギリギリのところで我慢していても、「叩きたい、怒鳴りたい」衝動に襲われて、ますますストレスは溜まってしまいます。

そんな自分に対して否定的になったり、自分も毒親なのかも…と不安でいっぱいに。

 

自分にも「完璧主義」があると子育てへのこだわりがすっごく強いので、「カチン!」とくる回数も半端じゃありません。その度に「怒ってしまう」→「母親と同じだ、ダメだ」と思わなければならないのでダブルパンチを受けてるんです。

 

 

・潜在意識のしわざ

実はこの「母親みたいになっちゃいけない」「なりたくない」といつも思っている事自体が母親と同じような行動をやっちゃう原因なんです。

 

は?と思うかもしれませんね。でもこんな話を聞いたことありませんか?

 

「潜在意識は現実と想像の区別がなくて、強く思っていることを叶えようとする」って。

脳のしくみもこれとすごく似ているそうです。

 

だから「お母さんみたいになりたくない」と思いながら母親のイヤだったことを何度も思い出していると、いくらそれを否定していても脳の中ではお母さんが怒鳴ってる様子が繰り返し再生されてますよね?

私たち人間は、意識を向けてイメージしたことを叶えようとするチカラが備わっているんです。

 

まだ小さな子どもが走ってる時に「絶対に転ばないで!」と声をかけた途端に転んでしまったなんてよくある話です。
「転んじゃいけない」と思うことで転ぶことをイメージしちゃうからです。

だからこういう時は、「ゆっくりでいいよ」と声をかけてあげれば「ゆっくり進むこと」をイメージするので転ばなくて済むんです。

 

母親とは違う自分になるために

 

・母親を肯定してみる

親のせいにしたくなる気持ちはわかります。アダルトチルドレンの原因は100%親にあるからです。

でも、母親も自分と同じように育てられ、母親自身もアダルトチルドレンの可能性はとても大きいんです。

「お母さんも私と同じように苦しかったんだろうな」「すごく厳しく言われてたのかも…」と母親のことを考えてみると、全否定していた母親への気持ちも少しは和らいでくるはずです。

 

あと、自分が子育てをするようになって、「子どものためを思ってこそ」口を出したり怒ってしまう気持ちもわかるようになってますよね?

同じ親の立場になって「お母さんもそうだったのかー」「あれが精一杯の愛情表現だったんだ」と感じることで、母親を今までとは違った角度から見てみるとだいぶ印象がかわるかもしれません。

 

ここでは、完全に親を「許す」までいかなくてもある程度「しょうがないかも…」って思うくらいで。アダルトチルドレンは何につけ極端に考えがちなので、この「かもしれない」って感じを大切にしていくといいですよ。

 

・母親との境界線をしっかり作る

アダルトチルドレンは自分と他の人との境界線があいまいなのが特徴です。

自分の心の中にいつも母親がいませんか?それはあなたの領域に母親が侵入している証拠です。

 

人にはそれぞれ個人の敷地があり、母と娘であろうが間には境界線があって自分の敷地は守られなければならないものなんです。

母親があなたの敷地に入りっぱなしで居座っている状態なら、さっさと自分のところへ帰っていただきましょう。

 

境界線についてはコチラ↓

あわせて読みたい
自分と他人の間には「境界線」をしっかり引こう! ~アダルトチルドレンのために 《自分と他人の間には境界線をしっかり引こう!》   こんにちは、菊乃です。   「自分と他の人の間には見えないけど境界線があるんですよ」   アダルト...

 

・「なりたくない」と思うのをやめる

「なりたくない!」って強く思うと、母親のイヤなイメージが頭に浮かんじゃうので、違う人に意識を移しましょう。

なりたくないと思ってる母親のことを考えるよりも、こうなりたいなと思っている人をモデルにして、できるだけその人の真似をするんです。

「子どものどんなところを見ているんだろう?」「どんなことを楽しいと思って笑うんだろう?」とその人になったつもりで想像してみてください。

 

なんとなくアホらしく感じるかもしれませんがこれは心理学では「モデリング」と呼ばれている立派な学習法で、とても効果があるんですよ。

 

できるだけ身近にいる人をモデルにして、わからないことや不思議に思ったことを相談できるようにしておけるとベストです。

 

自分が「母親みたい…」と悩んでる人へ

 

子どもがちょっと失敗したくらいなら、口うるさく怒らずに、おおらかに笑って流してあげたいですよね。頑張った子どもに対してハグして一緒に喜んであげたい…

 

でも、残念ながら私たちはそれを体験したことがなくて、やり方も知りません。

 

私たちアダルトチルドレンにとって、子どもをのびのびと育てることって超難しいことなんです。

でも、難しいと言っても「できないこと」じゃないから安心してくださいね。

 

ここで紹介した

・母親を肯定してみる
・母親との境界線をしっかり意識
・子どもを苦しめる価値観を手放す
・なりたい人で頭をいっぱいにする

 

などを繰り返し練習すると、母親への意識がだんだん薄くなっていきます。それって母からの呪縛が解かれてきたサインなんですよ。

 

「母親」のことばっかり意識したり、落ち込んでるヒマはありません。子どもはあっという間に大きくなっちゃいますからね。

 

体に染み込んでる、頭にこびりついてる母親にはさっさと引退していただいて、自分が望む子育てをするためだけの行動を1つでも多く取ってください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

菊乃です♪
苦しみから逃げまくってた過去を乗り越えた経験を生かし、みんなを笑顔にします!!

目次