マウンティングしちゃう人の心理って?
こんにちは、菊乃です。
いちいちマウンティングしてくる人っていますよねー。
子どものテストの話してる時に「ウチの旦那、東大卒なのに数学が苦手なのよ~」みたいにさ、何気ない会話の中でも突然ナゾのアピールを入れてきて周りの人をイラッとさせる人とか。
マウンティングする人って「自分が優位だ」ってことを証明したくてやってるんだけど、こういう人がいるとイヤな思いをするから敬遠したくなって当然ですよね。
嫌われる原因だってわかってるのに、どうしてマウンティングしちゃう人がいるんでしょう?
アダルトチルドレンは、「めっちゃマウンティングしちゃうタイプ」「マウンティングされちゃうタイプ」、そして「されてもいないのにマウンティングされてると感じちゃうタイプ」と様々います。
今回はマウンティングしちゃう人、されちゃう人について考えていきます。
目次
マウンティングとは?
現在は当たり前のように使われてるマウンティングって言葉ですが、これは英語ではなくて、元々おサルさんが「自分のほうが上だ」というのを周知させるために、相手の後ろからまたがる様子を指した言葉です。
2014年に小説やテレビドラマで話題になった「マウンティング(女子)」が流行語大賞にノミネートされて、一気に誰もが知る言葉になりました。
もちろん人間は誰かの上にまたがったりするわけじゃないけど、言葉や言い回し、態度などで相手を下に置こうとする様子は今や「マウンティング」って言葉でしか表せないほど浸透してますよね。
マウンティングされたほうが「不快」って感じることを考えると、人間は誰でもみんな「人より優位でありたい」っていう欲求を少なからず持ってるんじゃないかな…
マウンティングと自慢の違い
「マウンティング=自慢」って思っちゃう人も多いかもしれないけど、そうとも言い切れないんですよね。
「聞いて聞いて!昔からずっと憧れてたBMW、頑張って貯金してやっと買えたんだ!」なんて清々しく、嬉しそうに自慢する人に対しては全然不快感ないでしょ?
もちろん言い方、言葉選び、表情などで自慢も不快だと感じることは多いけど、一番重要なのはその自慢が「モノ」じゃなくて「持ってるオレ」になっちゃうとマウンティングだと受け取られるかな。
「オレ、家が建てれるくらいの高級車持ってるんだよね」って言い方されたらそれって車の自慢じゃなくて、「持ってるオレ」の自慢に感じてけっこう不快ですよね。笑
言葉とか表情にはその人の心が反映されるものだから、マウンティングしたくて話してるのかただ嬉しくて話してるかはやっぱり伝わってくるものですよね。
マウンティングの種類いろいろ
何に強い価値観を感じてるかによって、マウンティングしてくる要素は人それぞれ違います。
ここではよく見かけるのを例に上げてみますね。
・持ち物アピール
ブランド品、高級車、高級時計とかもそうだけど、「彼氏」とか「旦那」「家族」にまで発展する場合も。
高級な持ち物を自慢したがるのは、お金を持っているほうが持ってないよりも優位だと強く思っているせいかな。そのモノの機能とかはさほど関係なくて「高いものを持ってること」自体にご満悦な状態なんでしょう。
「彼氏が東大卒なの」「父が医者で…」とかもよくあるパターンで「芸能人と知り合いなんだ」なんてのをやたら自慢してくるのも持ち物自慢に入ります。
・地位・能力アピール
学歴や役職、家柄などを話にちょいちょい入れてアピールする人もいますよね。
その時の話の内容が学歴についてのことならまだしも「そんな情報必要ないのに…」って感じだとウンザリしちゃいます。
こっちの話題は気にしてないんだなぁとも受け取られちゃうかもしれませんね。
他には…留学の経験があるとか、バイオリンを習ってたとか、港区に住んでるとか、なんとなく一般人が「すげー」って言いそうなものが選ばれてます。
・しあわせアピール
「彼氏とパリに旅行してまーす」「限定生産のバッグ、ゲットしましたあ!」みたいなの、よくインスタとかで見かけますよね。
本当に楽しんでいる自慢なのかどうかは本人にしかわからないことだけど、あまりにも頻繁で目に余るような状態だと心配になってしまいます。
何かしら満たされないものがあって「しあわせなワタシ」をアピールして他人より優位な気分になりたいって苦しんでいるのかもしれませんね。
・女性特有のアピール
「まだ結婚しないの?」「いい年して、また彼氏と別れたの?」「太ったんじゃない?」など、説明は不要ですね…
結婚、出産は昔は女のステータスでもあったので、まだまだその価値観が根強く残っていて、完全になくなるまでには時間がかかりそうです。
マウンティングしちゃう人の心理
普通に会話を楽しみたいだけなのに、何かにつけマウンティングしてくる人って「何考えてるの?」って思いませんか?
どんな心理なんでしょうか?
・不安が強い
現代の競争社会では、会社の中で高い評価をされなければ自分の未来に安心はできませんよね。その不安が強くてマウンティングで上司や同僚に優位性をアピールしてることが考えられます。
もし仕事が出来ても出来なくてもみーんな平等な社会なら(それもそれで問題があるけどね)不安を感じることもなくて、周りの人にマウンティングする必要もないはずですから。
会社ではちーんと大人しくしてて、家に帰って奥さんや子どもに「オレはエラいんだ」ってアピールするタイプもいます。
・承認欲求が強い
人間なら誰しも承認欲求があるはずです。でも承認欲求が強すぎるのは、やっぱり満たされてない気持ちがあるから。
自己肯定感が低かったり、自己否定感が強くて自分で自分を認めてあげられない気持ちをどうにかしたくて、他人に必死にアピールして認めてもらおうとしてるんでしょう。
・自信がない
自慢したいってことは自信がない証拠、とも言われますよね。
いつも自分の言動に自信がない状態だとしたら、人から「いいね」って言われそうなことをしたり、人気のものを買ったりしたら、自信を回復するためにそれをアピールしちゃうかもしれません。
また、完璧主義も自信がないことの原因でもあります。「私は完璧なのよ!」っていうのをアピールしたくてマウンティングしちゃってることが考えられます。苦しいんですね…
・快感を覚えちゃった
子どもって、一度ほめられたことを何度もして、その度にアピールして毎回喜びますよね。それと同じように過去に一度マウンティングっぽいことをして優位性を感じたことを強烈に覚えてて、繰り返しちゃってる可能性もあります。このタイプは幼児性が強いのかもしれません。
・不満を抱えている
何かしらに不満を抱えているとそれを解消するためにマウンティングをしてしまうことが多いです。
自分が不幸なら幸せそうな人を見ると不満感が強くなるし、厳しく育てられて不自由な状態なら自由に生きてる人に対して強く不満を持って、そういう人をターゲットにしてマウンティングしようとします。
マウンティングして周りの人を自分より下に見ることで、スッキリした気分になるのは人間の正常な感情だそうです。ちょっと怖いですね。
SNSで誹謗中傷がなくならないのは、こういった人間の本能が関係してるんですね。
マウンティングされやすい人
・周りにすごく気を遣ってる人
その場の空気だとか、人の顔色をうかがって同調しやすい人はターゲットになりやすいです。マウンティングする人の言い分にのまれて、褒めてしまったりするのでマウンティングするほうは気持ちよくなって何度も狙われます。
・NOが言えない・自己主張できない人
マウンティングする人は絶対に自分が正しいと思っていて、それを否定されることなんて許されません。なのでマウンティングによって確実に心が満たされるような相手にしかけてきます。
マウンティングを指摘してきたり、ズバッと反論してくるような相手はちゃんと避けているんですね。
・幸せそうな人
みんなから人気がある、カワイイ、仕事ができるなど、人から羨ましがれる要素があると、マウンティングで攻撃されやすいです。
マウンティングする人にとっては「自分のほうがすごいんだ!」という気持ちでいっぱいなのでこういう幸せそうな人から優越感を得ることに必死になってしまうんですね。
マウンティング まとめ
マウンティングしちゃう人の場合、どのパターンでも、自己肯定感が低くて自分が自分を認められないとか、不安や承認欲求が強いとか、アダルトチルドレンの特徴とかぶってる感が否めませんね…
ということは……
「アダルトチルドレンはマウンティングしちゃいやすい」ということになっちゃうかも…???
何を隠そう私も実は、マウンティングせずにはいられない人でした。
今当時のことを思い出すと、恥ずかしいやら、申し訳ないやら、情けないやら…
それと同時に、当時の自分のことをとても慰めてあげたい気持ちでいっぱいになります。
実際マウンティングしまくっていた私だからこそ、あのときのどうしようもない、そうすることしかできない心の苦しさがとてもわかります。
マウンティングしちゃうのは、不安定な心を満たすために一生懸命もがいてるだけ。
そんな自分の心の悲鳴をちゃんと受け止めてあげてくださいね。
マウンティングしてしまう心のしくみを理解することで「自分が本当に求めているもの」がわかってきます。
じっくり理解して叫んでいる自分の心に向き合ってあげてください。
そして実際マウンティングがクセになっちゃってる人は、「マウンティングをやめる」よりも心を癒やすことに焦点をあてて不安な心を整えていきましょう。