強い心に必要な「レジリエンス」って? ~アダルトチルドレンのために

強い心に必要な「レジリエンス」って?

 

こんにちは、菊乃です。

 

「強くなりたい。もう傷つきたくない」

 

苦しくてしょうがなかった頃に、私が毎日思ってたことです。

 

 

同じようなこと思ってる毎日を過ごしてるアダルトチルドレンさんもいるんじゃないでしょうか?

 

自分が絶対傷つかない鉄のメンタルを持てれば、どんなにツラいことがあっても我慢もできるし、無敵感あるでしょう?

でもね、最近の心理学では「傷つかない強さ」よりもっと高めたほうがいいモノがあるらしいんですよ。

 

それが『レジリエンス』

 

今回はそんなレジリエンスについて理解していきましょう。

 

目次

レジリエンスってどういう意味?

 

「強い」って聞いてどんなことを思い浮かべますか?

 

私はね、マリオのスター状態が最強だと思ってました。だって敵からの攻撃にも何のダメージを受けずにへっちゃらなんだから。

 

モノで表すならコンクリートとかダイヤモンドみたいに英語で表すなら「ハード」で、壊れない・傷つかないことを想像してました。

 

ところが、心理学で心の強さにはもう1つあって、それが『レジリエンス』というもの。

もともとは、竹とかが曲げられても戻ろうとする力を意味する言葉で、「精神的な回復力」「復元力」「再起力」とか訳されています。

心理学的には「うまく適応していける能力」なんて言われています。

 

心理学でも比較的新しい言葉なので、しっかりとした概念があるわけじゃないけど、コンクリートみたいな硬さの強さじゃなくて、どんなにへこんでも元に戻る高反発マットレスみたいなのを想像するとわかりやすいかも。

 

レジリエンスが重要視されるワケ

 

なぜ最近重要視されてきたかというと、時代の流れがめっちゃ早いことで、環境や習慣、価値観がどんどん変化しているせいで、新しいことになじめなくてストレスを抱える人が多くなっていること。

ビジネス界でもよく使われていますね。

 

変化が多い環境では、柔軟性が何より求められますからねー。

「今まではこうやってきたから今更変えられない」なんて通用しない時代になってきてるってことです。

 

確かに…会社に行かないでリモートワークができる時代になるなんて、つい5、6年前には想像もできなかったもんなぁ。

昭和のぎゅうぎゅう詰めの電車に毎日乗って会社に通った、モーレツ社員だった上司がそれに抵抗を感じる気持ちはわからないでもない。。。

 

若い人であっても、昨日まで当たり前にやっていたことが急に変わるような今の時代だからこそ、柔軟性ってすごく重要ですよね。

 

 

 

レジリエンスが高くなると…

 

時代は関係なく、失敗やイヤな出来事って人生には必ずあります。

 

レジリエンスは「ストレスをはねのける」とか「感じないようになる」というものではなくて、どんなストレスを感じても回復していく力を指します。

踏まれても踏まれても、また伸びていく雑草みたいな強さ。

 

アダルトチルドレンにはぜひ持ってほしいものです。

 

こういう強さを持つとどんなメリットがあるんでしょう?

 

・傷の回復が早くなる

同じ辛い経験をしても、そこから立ち上がって前に進む人と、ずっと立ち止まったままな人がいますよね。

レジリエンスが高くなると、「過去のことは終わったこと」と捉えて切り替え、未来に焦点を当てて前に進んでいけるようになります。

 

・失敗を恐れなくなる

失敗を恐れないってことは、どんどん次の行動をしていけるということ。

またもし失敗しても、「次はこうやったほうがいいかな?」「どこを変えればうまくいくんだろう?」っていう気持ちが強いので粘り強く目標達成しようとします。

 

・どんな変化にも適応できる

適応能力があると、変化をストレスには感じませんよね。

アダルトチルドレンは親から植え付けられた思考や価値観に縛られているので変化することを拒んでしまう傾向があります。

変化を嫌うのは人間の本能なんですが、今の時代では変化はもう必須です。変化しないことのほうが逆に自分を苦しめるんだと知ることが必要な時なのかもしれません。

 

レジリエンスを高めよう!

 

アメリカ心理学会は「レジリエンスを築く10の方法」を提唱しています。

 

 

  1. 親戚や友人らと良好な関係を維持する。
  2. 危機やストレスに満ちた出来事でも、それを耐え難い問題として見ないようにする。
  3. 変えられない状況を受容する。
  4. 現実的な目標を立て、それに向かって進む。
  5. 不利な状況であっても、決断し行動する。
  6. 損失を出した闘いの後には、自己発見の機会を探す。
  7. 自信を深める。
  8. 長期的な視点を保ち、より広範な状況でストレスの多い出来事を検討する。
  9. 希望的な見通しを維持し、良いことを期待し、希望を視覚化する。
  10. 心と体をケアし、定期的に運動し、己のニーズと気持ちに注意を払う。

 

参照元:ウィキペディア:レジリエンス(心理学)より

 

ですが、アダルトチルドレンが取り組むにはちょっとハードルが高そうなものが多いので、私がオススメな方法を紹介しますね。

 

・セルフケアをする

セルフケアをするためには、自分のことをちゃんと見つめてあげないとできません。

 

忙しくて気づかなかったお肌の荒れ。
がまんしつづけた虫歯。
気合いでごまかしつづけた寝不足。

 

自分のことほったらかしてませんか?

 

心と身体はつながってるから、自分の身体にも意識をむけてちゃんと処置してあげると心のレジリエンスも高くなっていきます。

ちゃんと栄養をとって、適度に運動して、十分寝る、を意識してやってみましょう。

 

 

 

・仲間とつながる

友達に共感してもらえると「自分はひとりじゃないんだ」って温かい気持ちになれますよね。

共感してくれる仲間がちょっと思い当たらない時でも大丈夫。自分で自分に共感してあげればいいんです。

自分から出てきた不安な気持ちには、決して否定はしないで、寄り添って温かい言葉をかけてあげましょう。自分の中にいるインナーチャイルドをイメージして対話するといいですよ。

 

・思ったことを書き出す

ただ頭の中で考えているだけだと、同じようなことをぐるぐると思うだけで、起こったことを客観的に見ることがなかなかできません。

頭の中に浮かんできたことを自由に紙に書いてみましょう。
自由に書いてみると、ただモヤモヤしていた気持ちも整理されてくるし、書くことで冷静にもなれるので、紙に書くことがおすすめです。

 

慣れてきたら書いてあることが「感情』なのか『事実』なのかを分けてみてください。

「失敗するなんて私ってサイテー」「恥ずかしい」「上司のバカやろう」とかは全部『感情』です。
「〇〇に注意が足りなかった」などの事実があったらそこをどう改善すればいいかを考えましょう。

『感情』もムダではありません。自分の中にある感情は我慢しないで気持ちが楽になるまで紙にぶつければいいんです。

 

・安全基地を確保する

十分安心できる場所は、回復力を上げてくれます。
小さなころに親や家族が安全基地の役割をしてくれなかったアダルトチルドレンにとって安全基地の存在はとても重要です。

大人になっても安全基地は自分で作ることができます。下の記事をぜひ読んで実践してみてください。

 

安全基地について詳しくはコチラ↓

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レジリエンス まとめ

 

人間の本当の強さって、失敗したり傷ついたりしてもまた立ち上がれる回復力のことを指すんですね。

心に傷を負ったアダルトチルドレンはぜひとも身につけたいチカラです。

 

これからますます色んな変化が起こる時代になっていくので、レジリエンスを身につけて、なるべく少ないストレスで生きていきたいですよね。

 

レジリエンスを高めるためには、自分の感情を捉えたり、自分を大切に扱うことがとっても重要です。

感情をノートに書いたり、体調を整えることは今すぐできることなので、ぜひやってみてくださいね。

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この記事を書いた人

菊乃です♪
苦しみから逃げまくってた過去を乗り越えた経験を生かし、みんなを笑顔にします!!

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