「自分を愛する」をやってみよう!
こんにちは、菊乃です♪
アダルトチルドレン克服や自己肯定感アップを目指して、いろんな情報を取り入れていると必ず出てくる言葉があります。
「自分を愛しましょう」
直接の意味はもちろんわかりますよね?
でも
感覚的に全くわからない…
どうすればいいいのか思いつかない…
こういう人っていっぱいいると思います。
もちろん私もその中の1人でしたよ。
アダルトチルドレンってこういう人、ホントに多いんです。
自分を愛するって、アダルトチルドレンにとっては実はめっちゃ難しいことなんですね。
目次
「愛する」ってどういうこと?
・アダルトチルドレンは難しく考えがち
まず、「愛する」ってどういうことだろう?って考え始めると、つい難しく考えちゃいませんか?
私たちアダルトチルドレンは特に物事を小難しく考えちゃうのがクセでね、それでいて白黒思考が強いせいもあって「ちゃんとした答え」を出したがるから、こういう質問にはめっちゃ悩んじゃうんです。
「好きと何が違うの?」「大切に思う気持ち?」それともそれとは別に「心から湧き上がってくる何か?」みたいな感じにね。
私も実は「愛」って言葉に以前はすごく違和感を感じてしまってて「自分を愛する」を受け入れるまでにけっこう苦労しました。
かつての私は「愛」って恋愛関係にしか存在しないってイメージだったんです。
私の父も母も恋愛に奔放だったので、その様子を見ていたせいで「家族間・親子間」の愛情をあまり目にしなかったせいもあるかもしれません。
実際、私は母からスキンシップをうけた記憶があまりないので愛を感じる機会も少なかったのかな?と思っています。
そんな影響もあってか、私は恋愛に依存する青春を送ってしまいましたが。(苦笑)
アダルトチルドレンが自分を愛せない理由
人って愛された経験がないと愛することもできないっていいますよね。
私みたいに「愛」の概念を誤解したままでも純粋に自分を愛するのは難しいです。
アダルトチルドレンは親から教わった愛情表現が決定的に不足していたり、ちょっとねじ曲がってたりしてたから苦労しちゃうんですよねー。
・愛がどういうものか見たことがない
先程お話した私のケースのように、健全な家庭にはあって当たり前な家族間の愛情を、見る機会も感じる機会もなかったことが、アダルトチルドレンが愛することがわからないことの原因になっています。
ネグレクトや虐待されて育った人はもちろん、「愛」なんて空想上のものでしかないでしょうからね。
・条件付きの愛しかもらえなかった
過保護・過干渉な親、他人の評価ばかり気にしている親は、条件付きの愛情しか与えません。
しかも子どもの方もそれが当たり前だと頭に刷り込まれているので自分に対しても、誰かに評価された時は自分のことを認められるけど、失敗した時とか達成できない時には逆に嫌悪感を抱いたりして自分を苦しめる原因になっちゃってるんですよね。
・親が気分屋でよくわからなかった
私はズバリここに分類されると思います。笑
母はすっごく感情が激しくて、同じことをしても褒める時あり、怒る時あり…と言う感じで予測不可能な人でした。
なので自分が本当に愛されてるのか、はたまたそうじゃないのかがまるでわからなくてずっと不安だったんだと大人になってから知ってすっごく納得できました。
一貫性がない親っていうのはこういう影響を子どもに与えるんですね。
子どもから学ぶ「愛する」ということ
でもね、最近「愛」についてすっごく勉強になる体験をしてるんです。
教えてくれているのは小さな孫たちです。
子どもは大人みたいにめんどくさいことはせずに、めっちゃストレートに愛情を求めてくるので見ているとすごく学べるところがあるんですよ。
何か自分が気づいたことがあったらすかさず親をでかい声で呼びます。
「ママー!!見て見て!」
ここで親が忙しくて返事だけで済まそうとしてもそんなの通用しません。
すかさず「こっち見てないじゃん!!」と怒られます。笑
まず自分の方を見て!という欲求をぶつけてくるんですね。
そしてちゃんと自分の方を見ていることをしっかりと確かめたら、たどたどしくも一生懸命お話をします。
「このシャツのボタン、きのう(過去のことは全部きのうと言う笑)できなかったけど、もうできるようになったよ」と得意顔で自慢してきます。
母親が「一生懸命頑張ったんだね、えらいえらい」と頭をなでなですると、やっと満足します。
私はこの様子を見るたびに「こうやって人は愛されてることを実感するんだなー」って思い知らされるんです。
これを見ていてわかったのは、子どもが愛を確かめるのに求めているのはすっごくシンプルで、この3つだけということ。
①注目してほしい
②主張を聞いてほしい
③認めてほしい
この3つを満たすことで、子どもは親から愛されてるって感じるんです。
ということは…
自分を愛するにもこの3つをしてあげればいいんじゃない?!
「自分を愛する」をやってみよう!
自分のことを注目してもらえることもない
自分の意見を聞いてもらえることもない
自分を認めてもらえることもない
こんな環境で育ったアダルトチルドレンだって、この3つを繰り返しやることで「自分を愛する」ことはできるようになります。
①自分に注目してあげる
アダルトチルドレンはいつも周りのことばかり気にしています。だから自分に目を向けることもつい忘れて毎日を必死で走り抜けてるだけの人がたくさんいるんですよね。
それに、我慢したり感情を押さえつけたりすることに慣れちゃってて、特に心の痛みとかはできるだけ無視しようって気持ちが働いちゃうんです。
だからね、一日にちょっとの時間でいいから自分を見つめてあげる時間を作ってみてください。
「私、どこか調子悪いところあるかな?」って体にフォーカスしてもいいし、「今私ってどんな感じ?辛い?楽しい?つまんない?」って心にフォーカスしてもいい。
自分に目を向けるのは何かやりながらだと出来ないので、ひとりで落ち着ける場所がいいですね。
なかなかそんな時間が作れない忙しい人は、布団に入って寝る前の2~3分でもOKです。
②自分から出てくる声を聞いてあげる
最初はね、なかなか出てこないもんなんですよ。だってアダルトチルドレンは長い間、自分の気持ちを言っても聞いてもらえないって経験をしてきたんだから。
でもここはじっくり取り組んでほしい。とにかく騙されたと思って続けてみて。
①を続けていくうちに頑なだった心もだんだん柔らかくなっていくから。心ってそういうものなの。しつこく声をかけてくる相手には開いちゃうようにできてるんですよ。
自分の心を包みこんであげるイメージで、両腕で肩を抱くようなポーズで、「今、どんな感じ?」って聞いてみましょう。
「疲れたー」「もう何も考えたくなーい」みたいな言葉しか最初は出てこないかもしれません。文句や愚痴を言うなんて良くないみたいな価値観が強ければなおさらです。
「今ここで口に出したところで何の解決にもならない」って感じる人もいるかもしれませんね。
でもそれでもいいんです。
自分のことを気遣って、聞いてあげようとしていること自体が「愛」のある行為なんだから。
ムリに聞き出そうとしなくて、とにかく続けていくと、必ず心に愛は届きますよ。
③出てきた自分の気持ちを認める
さて、続けていくと少しずつ心が喋り始めるはずです。
その時、「楽しかった」「気持ちいい」のようなポジティブな言葉が出てくるとはかぎりません。
「ムカつく」「あの人キライ」みたいに誰かの悪口や文句もあるかもしれませんね。
あとは今まで誰にも言えなかった「淋しい」「誰か助けて」のような弱音も。
こんな時、アダルトチルドレンは、そんな自分に対して「そんなこと言っちゃダメ」とか「甘ったれるな」って思って自分を責めるクセが出ちゃうんです。
でもそれって、今までさんざん親から言われてきたことと同じじゃない?
「上手にボタンできたよ」と言ってる子どもに対して「そんなこと、みんなできるからたいしたことない」とか「もっと早くできるようにならなきゃダメだ!」って親が言ってしまったら…
子どもは愛を感じられないでしょう?
「愛する」っていうのは無条件なんです。
自分の中から出てくる感情がどんなものであっても「ある」ということを認めてあげましょう。
決して「良い・悪い」のジャッジはしないでひたすら「そう思ってるんだね」という姿勢で、です。
インナーチャイルドという言葉のとおり、私たちアダルトチルドレンの心のなかには傷ついた子どもが存在していて、その子どもを安心させてあげるためには、子どもの言い分をひたすら受け止めてあげるだけでいいんです。
「あの人のこと、キライなんだね」「ムカついてるんだね」ってそっくりそのまま受け止めてあげましょう。
これが「無条件の愛」です。
どんな感情が出てきても一切否定しないで、「自分からでてきた感情として尊重してあげる」という気持ちでいると抵抗なく受け入れることができるかもしれませんね。
慣れないうちはできなくても自分を責めたりしないように。本末転倒ですよ。。。
自分を愛するメリット
たくさんメリットはありますけど、初歩的なやつをあげてみますね。
・自分を責めなくなるので苦しさが減る
・漠然とした安心感が感じられる
・人にも自分にもやさしくなれる
・自分の本当の気持ちが理解できるので行動もしやすい
・他人の評価が気にならなくなるので自分らしくのびのび生きていられる
・自分を否定しないので自己肯定感があがる
・抑えていた心が開放されるので嬉しさや喜びも表現できるようになる
こういうことが増えるってことが「しあわせ」につながってるんじゃないかなー。
「自分を愛する」まとめ
自分を愛する方法はこの3ステップです。
①自分に注目してあげる
②自分から出てくる声を聞いてあげる
③出てきた自分の気持ちを認める
できなくても繰り返しやっていくことが一番のポイントですよー。
私はかつて「自分を愛する」という言葉がまず受け入れられませんでした。
「愛」はオトコに注ぐものまたはオトコからもらうものであって、自分に注ぐものだなんて考えたこともなかったから。
そんな私が「自分愛する」ことを受け入れられるようになったのは「グズグズ理屈言わないで騙されたと思ってやれ、そして続けろ」と怖いメンタルの先生から言われたからです…笑
当時の私には強い白黒(0-100)思考があって「1日にたった2~3分なんて、効果なんてあるわけない」って考えてたのを見事に見抜かれたってわけです。おかげで今、あの頃の人生とは180度変わりました。
さて、アダルトチルドレンには色んなタイプがいますが、共通しているのは「親から愛されていないのかも」という不安が大きいこと。
心の中の愛情が不足しているんです。
大人になった今、その愛情を満たすには自分自身で注いであげるしかないんです。
いつまでも親のせいにしてても何も変わらないし、他の誰かに愛してもらいたいと強く思えば依存の原因にもなるし、結局人まかせな人生になっちゃいますよね。
子どものころに十分愛してもらえなかったという事実は悲しいことだけど、今さら嘆いても始まりません。
愛って誰かからもらうものじゃなくて、自分から生み出すものなんだ!って思って開き直りましょう!!考え方ひとつで人生って変わるものだから。
傷ついた心は自分で癒やして、自分で愛を与えて、育てることができるんです!
グズグズ理屈言わずにやれ!続けろ!笑