悲劇のヒロインがやめられないワケ。実はメリットがたくさんあった!
こんにちは、菊乃です。
皆さんの周りに「不幸自慢」してくる人っていませんか?悲劇のヒロイン気取ってるみたいな。
どう返事していいかわかんないし、めんどくさいし、正直、ほんとイヤですよね。
昔の私ってまさにそれだったんです。(汗)
周りにいると厄介なヤツだけど、悲劇のヒロインはアダルトチルドレンのけなげな願いが詰まった存在。
今回は悲劇のヒロインでいたがる心理について、当時実際悲劇のヒロインを気取っていた菊乃が正直に告白します…自分のことなのでかなり辛口になってます。汗
でもアダルトチルドレン改善のためには、かなり重要なこの心理。この意識がわかったことが私の人生のターニングポイントとといっても大げさではありません。悲劇のヒロインでいる、というよりも不幸にしがみついていた心のしくみがわかるんですから。
自覚がないのが大きな特徴なので「私にそんなのないな」っていう人ほど胸に手を当てながら読んでほしいと思います。
目次
悲劇のヒロインについて
主人公がかわいそうな思いをするドラマってありますよね?
そう『悲劇』。その主人公の女性のことを悲劇のヒロインて言うんだけども、現実でもそういう不幸続きな人に対して使っています。
こういうドラマってさ、主人公に次から次へと問題が降り掛かって、不幸になればなるほど、そのドラマから目が離せなくなっていきますよね?
実際の生活でこの主人公を演じようとしてるのが悲劇のヒロイン。
できるだけ不幸な自虐ネタを集めては大事にして、なんとか人から同情を集めたくてしょうがないんです。
男性であっても「悲劇のヒロイン」って言葉が使われるんじゃないかな?「悲劇のヒーロー」だと強そうで逆に助けてくれそうだし。笑
・悲劇のヒロイン症候群
現実の世界で「悲劇のヒロイン」を演じて、みんなの注目を集めたがる人の性質を指すことが多いです。
医学的に難しい話はわかりませんが、特にハッキリとした病名ではなくて、悲劇のヒロインを気取ってる人に対して「あの子って悲劇のヒロイン症候群だよね」って使ったりします。一種の流行語みたいな感じで使われ始めたものなのかもしれませんね。
悲劇のヒロインの特徴
・自覚がない
「別にそんなつもりはない」って思ってて自覚がないのが特徴。だからこそめっちゃ厄介なんです。
私も、本気で不幸からぬけだしたい、幸せになりたい、って思ってたし。
でも自覚がないっていうのは「意識してるつもりじゃない」「無意識」ってこと。アダルトチルドレンの体に完全に染み込んだ一連のこの自覚のない行動を説明しますね。
アダルトチルドレンって物事を論理的に考えるのがとっても苦手。頭の中は「感情」ばっかりなので何かイヤだなーと思ったことが起こると「悲しい!ツラい!」でいっぱいになっちゃいます。
そのために冷静に物事に対処しようとか、他の人にもよくあることなのかもとか全く考えずに必要以上に悲しんでパニックになって、人に報告して助けてもらいたくなったりするんです。そしたらかまってもらえるから。
この一連の過程、まるっと気づいてないわけです。
『イヤだ→苦しい→あたしかわいそう→同情してほしい→誰かにかまってほしい』がセットになって発動するのが自然な反応で、まさに「息をするように」この流れでやってるのでなかなか自覚はできません。
・感情と事実の違いがわからない
私の場合、「感情」と「事実」とか「ロジカルな考え」がどう違うのかとかもわかってなかったんですよね。考えたこともなかったし。誰も教えてくれなかったし。
「自分の感情」=「完全なる事実」だと思っていたので、教えてもらっても頭で言葉の意味としては理解したけど、実際感覚としてつかめずに長い間苦労しました。でも「事実」を見つけられるようになると、自分の感情が認知のゆがみだらけだったことに気づいて、すっごいショックでした…
「感情(感想)」と「事実」の違いについてはググるとたくさん例がでてくるので、それをたくさん見て、十分に理解してみてください。人とのコミュニケーションや仕事にもめっちゃ役立つ知識ですから。「それってあなたの感想ですよね?」で有名になったひろゆきさんの動画とか本とか見てもいいかもしれませんね。
・かまってほしい・同情されたい
過干渉に育ったら「かまってくれて当たり前」と思ってるし、そうでない場合のほとんどは子どものころにきちんとかまってもらえなかった経験が今、爆発してるんです。
自分の意見を聞いてもらえて、共感してくれる相手を探し続けて、不幸をアピールしちゃってるだけなんです。
・自信がない
自信がないと言うか、他に人に勝てると思えることがないんです。だからつい不幸話をしちゃうんです。
不幸以外に他人にマウントを取れることなんてありませんから。悲しいけど。
他の人に対しての、憧れやら嫉妬やら複雑な感情を整理するために不幸マウントをしてしまうんです。マウントをとること自体がそもそも自信がないということを証明してるんですよね。
だから他の人に主役を譲る気なんて全然ありません。
・被害者でありたい・不幸を手放すつもりがない
これはね、そんなつもりはないって絶対思ってるだろうけど、これから話すメリットがあるために、「被害者であるほうがいい」って潜在意識に刷り込まれちゃってる感覚なんです。
なので人生の分岐点でもあえて苦しい方を選んだり、引き受けなくてもいい他人の問題に首をつっこんで行っちゃう。そうやって見事に不幸を引き寄せてるってことなんです。
で、結局「現状に満足してる」んですよ。
変わるつもりなんてないの。
だからここがアダルトチルドレンを克服する一番重要なポイントなんです。
自分の潜在意識のすみずみまで掘り出して、向き合ってみないとなかなか気づけません。
「幸せになりたい」って頭で考えてるだけじゃだめ。被害者でいるメリットを手放すのにはかなりの勇気が必要です。
では、次はアダルトチルドレンが怖くて怖くてなかなか手放せない、悲劇のヒロイン・被害者でいることのメリットをお話します。
じっくり何度も読んでくださいね。
悲劇のヒロインのメリット
人から見るととても哀れだし、とてもめんどくさい悲劇のヒロイン。「絶対にあんなふうになりたくないな」って思う人もたくさんいるはずです。
でも実は本人にとってはたくさんメリットがあるんですよ。だからやめられないし手放そうとしない。
アダルトチルドレンを克服していくにはこういう「被害者意識」について考えることがすっごく重要です。これから紹介するメリットが自分にも「あるはずだ」と思うくらいのつもりで読んでいってください。
・同情してもらえる
ちょっと前に海外のインスタで大バズりしたものがあります。
6ヶ月くらいの赤ちゃんが壁の前に座っていて、お母さんが壁をゴン!と叩くと、赤ちゃんは自分が頭をぶつけたわけでもないのに大泣きしてお母さんに助けを求めるんです。お母さんは「痛かったのね~、大丈夫よ」と言いながら赤ちゃんの頭をなでなで。すると赤ちゃんは満足そうな顔をして泣き止むんです。
私はこの動画に、アダルトチルドレンの根源を見たような気がしました。
小さな頃からきちんとした対処をとってもらえていたら、愛情や安心感は心に溜まっていってアダルトチルドレンにはならないんだと。
大人になってからも「同情してほしい」という気持ちが強いのはやっぱり子どもの頃に満たされなかったことが原因。
同情されると安心するし、満たされる。
この感覚がほしくて悲劇のヒロインでいつづけてしまうんですよね。
・かまってもらえる
自分から出てきた感情や意見を受け止めてくれる人がいなかったアダルトチルドレンは、小さい頃叶えられなかった自己顕示欲を満たしたくてたまらないんです。
誰かからかまってもらえると自己顕示欲を満たすことができるので、そのための行為をアピールしちゃうんですね。
小さい時、いつも自分になんかかまってくれなかったお母さんが病気になったときだけは優しかった記憶が忘れられないのかもしれません。
誰からもかまってもらえないという淋しさは、親から無条件に愛してもらえなかったアダルトチルドレンでなければわかりません。
普通に家族と離れて「ひとりで淋しい」なんてのとはわけが違うんです。
十分に納得できる理由ですよね。
・犠牲になることで価値を感じられる
自分が苦しい思いをしていることで「私、頑張ってる、すごい」みたいな感覚を持っちゃうんです。
だからそれがなくなると自分を認められる価値がなくなる不安があってその立ち位置を離れなれないんです。
・罪悪感が軽くなる
アダルトチルドレンは、ただでさえ罪悪感を強く感じています。
でも、かわいそうな自分でいると、自分ができないことやしなくちゃいけないことを許してもらえそう、という独特の感覚を持つことで、自分の中にあるキツい罪悪感から逃れられるんです。
グズグズびくびくして前に進めない自分のことも「こんなに苦しいんだから…」と理由があれば自己嫌悪や自己否定が軽くなるので気持ちがラクになるわけです。
問題を完全にすり替えてるの、わかりますか?
・行動しなくても責められない・頑張らなくていい
「そんなツラいなら何も手につかなくても仕方ないよね」
「苦しいのに仕事なんてできるわけないよね」
って言われるたびに「そうなの!私はグズグズしてるべきなのよ」って叫びたくなっちゃう。
自信がなくて、人からの評価や失敗が怖くて行動ができなくても誰からも責められないんだから、これはたまらなくホッとする。
じーっと何もしなくても、いつか誰かが助けに来てくれるはず…というまさに悲劇のヒロインのスタンスを体現してるんですね。
でも、誰かが助けに来てくれるってのは、残酷だけど、ただの妄想ですよ?
悲劇のヒロインがやめられない人へ
「問題を引き寄せてはその火中へ飛び込んで、助けを求め続けて、みんなにチヤホヤされる」っていうのが私の潜在意識が描いていたシナリオです。こういうのを『人生脚本』といって、みんなこの自分で描いた脚本の通りに生きようとするそうです。
潜在意識ってこういう時にめっちゃチカラを発揮して、シナリオ通りに進むためにそれはもう、たっくさんの問題を引き寄せてきます。
『悲劇のヒロイン』でいるといろんな望みが叶う。
↓
心は満たされる。
↓
だから幸せを本気で掴みにいかない。
↓
さらに問題を引き寄せる。
このしくみに気付くにはかなり時間がかかりました。
そもそもアダルトチルドレンは鉄の鎧をがっちり着込んでいるので本心なんて絶対見せない。しかも1枚や2枚じゃない、十二単かっ!てくらい鎧をまとってる。本音なんて怖いから絶対見せたくない。
でも、色んな知識をつけたり、ワークをやって少しずーーーつ心を柔らかくしていくうちに、納得できたんです。それからは色んなメリットはあるけど、そんな目先のことより本物の幸せを目指そうと心に決めました。
その上で、メリットにしがみつく自分の心も十分わかってあげました。
頑張ってる自分を証明したくて、周りのみんなにアピールしてたんだね。不安でしょうがなかったからね。って。
ただ、つまるところはただただ、親に「頑張ってるね」って言ってもらいたかっただけかも…ってシンプルな答えが出てきました。
あと、家のゴタゴタした問題についても謝ってもらいたかったなー、とか。
親の問題に子どもが寄り添うのは当たり前、みたいな顔して好き勝手生きてたから。
「あんたの人生がこんなに苦しのは親である私の責任だ」ってストレートに認めてもらえてたらこんなにこじらせなかったかもなあ…。
被害者意識を捨てたら、こんんふうに今まで我慢して抑えつけていた気持ちが、不思議とどんどん出てきたんです。
でもね、今さら親に対してあれこれ考えてもしょうがないから、これからは自分だけは自分のことをわかってあげて、優しくしてあげようって決めました。
前を向いて幸せに向かって進む。それしかない。
この記事を読んで、「自分にも被害者意識があるのかも」「悲劇のヒロインをやめよう!」って思ったなら、それは大きな大きな一歩です。
しつこくいいますが…この被害者意識を手放すことがアダルトチルドレン克服のカギであることは間違いありません。
心の奥底にあるものをかっぽじって、いらないモノはとにかく捨てていきましょう。
ひとりでするのが難しかったらいつでも声をかけてくださいね。私が全力でお手伝いします!