すべき思考で自分を苦しめていませんか? ~アダルトチルドレンのために

すべき思考で自分を苦しめていませんか?

 

こんにちは、菊乃です。

 

私、以前はすべき思考がすっごく強くて、もう毎日イライラの連続だったんです。

 

イライラムカムカする人が多すぎて、仕事はすぐやめちゃうわ、友達とも絶交しちゃうわで、もう人生めちゃめちゃでした。

 

でもその原因が『すべき思考』から来てたのを知って、人生が変わりました。

 

うまくいかないのは周りの人のせいじゃなくて、自分の考え方の問題だってわかったら、変えることができますもんね。

 

今回は、アダルトチルドレンの多くがハマって、自分を苦しめちゃってる『すべき思考』についてお話しますね。

 

目次

すべき思考って?

 

『すべき思考』とか『べき思考』と呼ばれていて、『認知のゆがみ』から生まれてくる思考のことです。

 

「〇〇すべき」「〇〇するべきではない」という極端な考え方なので、アダルトチルドレンの代名詞とも言われてる『白黒(0-100)思考』とよく一緒に登場してきますよね。

 

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「何よりも仕事を優先するべき」

「人には優しくするべき」

「ネガティブな考えは持つべきではない」

 

みたいな考え方のこと。

 

この考えがたくさんあると、自分を追い込むことが多くなるので、とても苦しくなっちゃうんです。

 

・具合が悪い時でも仕事を休めない…

・いじわるしてくる人にも我慢して笑顔でいなきゃいけない…

・ちょっと落ち込むだけで自分を責める…

 

って感じでムリしたり、もっとストレスを強くしちゃったり。

 

しかもこの考え方があることに本人はあまり問題視してなくてむしろ「人間として当たり前だ」とか、「普通はそう考えるに決まってる」って気持ちがすっごく強いので、やめようとしてもなかなかやめられません。

 

そしてさらに、自分以外の人にもすべき思考を当てはめようとしちゃうんです。

 

仕事が忙しい時に風邪で休んだ同僚を許せなくて嫌いになったり、お店でちょっとそっけない接客を受けたら異常にイライラしたり。

 

すべき思考はとにかく自分を苦しめたり不快にしたりする元になってるんです。

 

どうしてすべき思考が強いの?

 

どうしてこんな自分を苦しめるような考え方をしちゃうんでしょう?

 

・親からの教え

アダルトチルドレンの場合はまず間違いなく親の教えのせいですね。(なぜなら、それをアダルトチルドレンと呼ぶから。笑)

「べき」って言葉がついてなくても、絶対守らなきゃならないこととしてこんなの言われてませんでしたか?

 

・約束は必ず守れ
・年上の言うことは聞くべき
・勉強できなきゃダメ
・努力するべき
・我慢強くあれ
・女は女らしく
・男は泣くもんじゃない
・嘘つきは泥棒の始まり(古っ)

 

などなど…

 

そうだ、思い出した!母親にいつも「働かざる者食うべからず」って言われて、ご飯の手伝いをしないと絶対ご飯食べさせてもらえなかったわ…

そして最後の極めつけが「親の言うことは絶対!」って言われてるんだから逃げようがないよなあ。笑

 

私の場合もそうでしたけど、「これを守らない人は、もはや人間失格だ!」くらいなことを親が言うので、そりゃあ守れなければ自分をダメだと思って責めるし、逆に守れない人を見たらその人のことを嫌いになっちゃうわけですよねー。

 

すべき思考の内容自体はうなづけるものも多いし、こういう教えって体に染みついちゃっててことあるごとに自分を縛り付けてしまうんです。

 

・日本文化の影響

親が毒親でなくても、日本文化の影響で、親自身が強く思い込んで子どもに伝えようとしまってる場合もあります。

男らしく、女らしく、年上を尊重、我慢強く、などは特に日本の文化からくるものです。

 

また、日本では昔から大切にされてきた考え方は確かに美しいと言われるものが多いです。そのために一生懸命子どもにそれを押し付ける親が多いんでしょう。

 

日本人が他の国に比べて特に強いと言われるのが「自分より他人を大切にするべき」という考え。これ自体は素晴らしいものですよね。でもこの考え方って自己犠牲を生み出すんです。

 

そして一番怖いのは…「みんなと同じであるべき」って感覚じゃないかな?

「みんなと同じ」であるためには常に周りを見続けてないとできないことで、そのせいで人からの評価や見た目を気にしすぎたりしちゃうんでしょうね。

 

最近の若い人からすると古い考えって感じるかもしれないけど、昭和までは「常識」って言われてたこと。親に同情する余地もあるんですね。

 

だから悲しいことに、古い考えのまま子育てすると毒親になっちゃうんですよ…
まぁそれをどれだけ「押し付け」るかどうかの問題ではあるんでしょうけど。そこがアダルトチルドレンになるならないの分かれ目かもしれませんね。

 

すべき思考ってなくさなきゃダメ?

 

読んでるとなんだかすべき思考ってめっちゃ良くないもので、絶対ない方がいいって思っちゃいますよね?

でもそれがアダルトチルドレン的な極端な考え。

 

「すべき思考はなくすべきだ!」なんて思っちゃったら、本末転倒でしょ。笑

 

・すべき思考が役に立つ時

すべき思考があると自分を苦しめるって言ったってさ、実際問題、生きていればやらなきゃいけないことってたくさんあるでしょ?

仕事だってしなきゃならないし、人とも付き合ってかなきゃならない。

 

「時間は守るべき」って考え方がなくなったら社会はめちゃくちゃになっちゃいますからね。

 

だからすべき思考のぜーんぶが悪いってわけじゃなくて、生活してる上で役に立ってるすべき思考もたくさんあるんです。

 

人を思いやって優しくできたり、嘘をつかずに人から信頼されたり、真面目に一生懸命頑張ったり。

 

社会的、人道的に「正しい」って感じられることだから親も一生懸命子どもに教え続けたんですね。

 

・すべき思考が役に立たない時

ただ「時間は守るべき」にも例外はあります。

強烈な台風や大雪のとき、バスも電車もあてにはできないし、何より命の危険だってある。そんなとき「時間は守るべきだ!」を貫く必要なんてないですよね。

これは極端な例をあげちゃいましたけど、要はケースバイケースってことなんです。

 

でもアダルトチルドレンの場合、ここで『白黒思考』が登場しちゃって、大雪でも遅刻した人に腹を立てたり、バスや電車が遅れたことに怒る人もいるんです…。

 

これって、自分が「すべきだ!」と思っていることだけに焦点が行っちゃって、他のことが全然見えてない状態なんです。

それだけ『すべき思考』が強いってことなので、こういうのは手放したほうがいいですね。

 

 

すべき思考を手放すには

 

すぐに実践できるものを紹介しますのでぜひやってみてくださいね。

 

・自分の強いすべき思考に気付く

 

不快な感情が強く出てきたときは、強いすべき思考が発動されてる可能背が強いのでそんな時は気づきのチャンスです。

 

誰かを見てイラッときたら、その人が自分のすべきと思ってることをちゃんとやってない時なはず。

そんな時に自分の中のすべき思考を探してみてください。

 

「電車の中では静かにするべきなのに…」って思っていたら、その人が大きな声でしゃべってしまう、ありとあらゆる可能性を想像してみましょう。心を大きくしてね。

 

もしかしたら、日本人に見えるけど外国の人なのかもしれない…まだ日本に来たばかりであんまりマナーとかがわからないのかも…

もしかしたら、今は電車で騒ぐことが流行ってるのかもしれない…とか、耳が不自由なのかも…と、とにかく何でもいいから色んなパターンを考えてみると何だか心が柔らかくなっていくはずです。

 

「自分は〇〇すべきと思ってるけど、そうじゃない時もあるかも…」という感じでね。

 

イライラしちゃうとその瞬間はあんまり冷静に考えられないので、一日の終わりに思い出して日記に書いたりするのがオススメです。

 

・すべき思考が強くない人の考え方を知る

 

のびのびと生きている人をお手本にするのも効果的です。NLPでは『モデリング』と言われる方法です。

身近にこういう人っているはずですから聞いてみるのが一番でしょう。

 

自分を追い詰めてしまうような気持ちになった時、相談してみたら今まで自分が考えてたことよりも柔軟な答えを知ることができます。

 

「仕事はする、でも具合が悪い時は休む」

「人間は色々。自分が仲良くできない人もいる」

「生きていれば落ち込むときだってある」

 

教えてもらったらとりあえずその考え方を口ずさんでみてください。急に行動に移せなくても、声に出すことで体に染み込ませていきます。

 

近くに相談する人がいなくても今ならネット記事などにたくさん考え方の例も載っているので、そういう考え方をいっぱい浴びるのもいいですね。

 

・その「すべき」は自分が「やりたい」のか考える

 

「〇〇するべきだ」と頭の中にでてきたら、それを自分が本当に「やりたい」と思っているのかを考えてみましょう。

 

親に教え込まれて今まではその通りやってきたけど、それってあなた自身がやりたいと思ってることでしょうか?

 

アダルトチルドレンのすべき思考はすべて他人軸の考えからくるもの。

自分で考えているようだけど、そうじゃないんですよ。

 

急に答えがでなくても「自分は本当はどうしたいんだろう?」と考えてみるだけでもすべき思考が和らいでいくはずです。

 

親からずーっと言われてきたことなので、それに負けないくらいの回数をやるつもりで!

諦めずに何度もやれば必ず本当の自分が現れてきますから。

 

すべき思考は単なる思い込みなので、まず頭も心も「緩める」「和らげる」「広げる」をイメージして、ぜひ自分を苦しめない生き方を選んでくださいね。

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この記事を書いた人

菊乃です♪
苦しみから逃げまくってた過去を乗り越えた経験を生かし、みんなを笑顔にします!!

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