こんにちは、菊乃です。
9月11日って何の日かご存知ですか?
若い人は知らないかもしれませんね。
2001年の9月11日、アメリカで恐ろしい事件が起こりました。
アメリカ同時多発テロ事件です。
その夜、11時頃だったかな?私はちょうどテレビをつけていて「ワールドトレードセンタービルが火事です」というニュースを目にしました。
ワールドトレードセンタービルは110階建てのビルが2棟並んで建っていて、片方のビルのかなり上の階から激しく煙が出てるのを見て「あんな高いところで火事なんて…逃げるの大変だろうな…」と思って見てました。
私はその時、洗濯物を干しながらテレビを見てたんですけど、知らないうちに隣のビルも同じように燃え始めていたんです。
ニュースでは、最初のビルは「火事」って言ってたけど絶対違うでしょ!って思った私はそれからテレビに釘付けになりました。
その後、あと2機の旅客機が行方不明になってることがニュースで流れて、テロであることがわかってきました。
その夜は、正直映画を見ていたような感覚で夢中で一晩中テレビを見つづけ、一睡もせずに翌朝の仕事場に行ったことを覚えています。
あの時の衝撃は忘れることができません。毎年9月11日になると、あの夜のことを思い出します。
あの日、被害にあった全ての方のご冥福をお祈りします。
22年経った今日、被害にあった人のご遺族の日記を読んだんですよ。事故直後から1年間くらいのものです。
正直、すっごくびっくりしました。
ものすごく前向きだったからです。何年か経ってからならわかる気がするけど、事故直後からだったので、びっくりしたんです。
あんな悲惨なことがあったんだから、もしかしたら日記には前向きなことをあえて書いていたのかもしれませんね。
くじけそうな気持ちを、隠しながら自分を励ますつもりで…
ただ、その人が日記で言っていたのは、親からの教えでした。
苦しい時、親から知らず知らずに教わった、「しなやかな強さ」を発揮したと語っていました。
私たちアダルトチルドレンは、こういう強さを、残念ながら教えてもらうことはできませんでした。
でも、残念がるのはここまで。
人間は何歳になっても変わることができるから大丈夫です。
親に教えてもらわなくても自分で学ぶことができるんですから。
世界で起こる悲惨なニュースを見たりするとつい「もっとツラい人がいるんだから私も頑張らなきゃ…」というふうに考えちゃってませんか?
こう考えるとかえって苦しくなります。
人と自分は違うので、心の筋肉量も違うし、持って生まれた強さも違います。
さっき話した、日記を書いた方はきっと、私たちとはレベチな心を持っているんでしょう。
悲しみや苦しみを抱えられる量がそもそも違うんだから、辛さを比べることなんてできません。どっちが上とか下とかもないんです。
人間にはみんな、前に進んでいく本能が備わってます。
休み休みでもいいから、人と比べず、自分の道を一歩ずつ歩いていきましょう。