こんにちは、菊乃です。
昨日、ふとしたことで「自分を責めてる」って感じた瞬間がありまして…
自分的には、認知のゆがみもだいぶなくなったし、アダルトチルドレン的な考えも手放せて、日常生活で「苦しい」と思うことはほとんどなくなったって自覚してますが、たまに「チクッ」と心を刺されるようなことって、まだまだあるんです。
カウンセラーとして日々相談者の人たちに「自分を責めないようにね」なんてエラそうに言ってるくせに…笑
今回はその状況をお話したいと思います!
ぜひ参考にしてくださいね。
自分を責めちゃった状況
昨日スーパーに買い物に行くと、70歳くらいの女性がビニール袋に入れたたくさんのゴミを持って、階段を登ってるのを見ました。
それを見た瞬間私は、「すごいな、この人」って思うと同時に「私ってダメだ」って思っちゃったんです。
そして心が痛くなって…
「あれ?どうして私、こんな苦しくなっちゃった?」って思って、自分を責め始めたことに向き合うことにしました。心を探るんです。
買い物をしながら、自分の心の痛みの原因を考えると…そしたらやっぱりそこには「母の教え」があったんですよ。
体に染みついてた母の教え
若い頃から私は腰痛がひどくて、学生の頃もなるべく動かないようなバイトを選んでたんですけど、そんな私に母は「マクドナルドみたいな忙しいところで働きなさい」とよく言ってきました。そして最後は決まって「人間は汗水垂らして働いてこそ価値があるんだから」って。
だから私には、知らず知らずのうちにその母の価値観が染み込んでいたんでしょうね。
今も私は、仕事するのに体は動かしてないし、ほぼパソコンの前に座ってるだけで汗を流すようなことってしてません。
昨日は、そんな自分とその人をとっさに比べて、自分に「劣」、その人は「優」って判断を下しちゃったんですよ。
おばあちゃんの思い出も影響
私は小さい頃、おばあちゃんが大好きでした。おばあちゃんは働き者で、70過ぎても病院とかでお掃除の仕事をしてたんです。
私の中で、スーパーにいたおばちゃんと自分のおばあちゃんの姿を重ねていたことも強く影響しているかもしれません。
その人を「すごいな」って思うのと同時に、「頑張ってたおばあちゃんに申し訳ない」と感じた自分もいましたから。
自分の色んな経験や背景がまぜこぜになって、心が苦しくなっちゃったんですね。
責めっぱなしで終わらない!
でも、こんな時に感情の制御がきかなくなって「自分を責めまくって落ち込んで終わり」じゃなくなったのが今の私。
こういう細かな心の動きをちゃんと受け取って、ひとつひとつを処理していけるようになったのが、かつての私とは違うところなんです。
もちろんチクッとした痛みも「感じなくなる」のが最強かもしれないけど、人間が生きていく上で小さなケガはつきもの。
バンソコを貼るような手当のやり方を知っていれば大丈夫なんですよ。処置の仕方を知っていれば、普段からビクビクしなくてすみますからね。
感情を切り離して考える
自分の心に浮かんだものを丁寧に受け取ったら、ここからは「感情」を一旦横に置いて、
とにかく理屈で考えることに徹します。
「私ってダメなんだ」っていうのは感情だからね、とりあえず今は引っ込めといてね。
ここから私が買い物しながら考えたことを箇条書きしていきますねー。
①お母さんに「汗水垂らして働く人に価値がある」って考えがあったことは認める。
②私がお母さんと同じ考えを持たなきゃいけないこともないんじゃない?
③世の中には汗を流さなくても立派に働いてる人がいるし、そういう人たちが劣っているわけじゃないよなぁ…
④母がそれを望んだいたとしても、自分は自分。得意分野で生きていけばいい。
⑤私だって働いてるんだ。自分にも誇りを持って生きていこう^_^
完璧になくそうとしない
アダルトチルドレン克服に向けて頑張ってる人には、え?って思われるかもしれないけどアダルトチルドレンを完璧になくそうと思っちゃいけませんよー。何度もしつこく言うけど、それって白黒思考。
完璧を求めると「自分を責める」ことに敏感になりすぎて「私、自分を責めてる…!自分を責めるなんて絶対やっちゃいけないのに!」って感じになってますます沼にハマっていきますから。
「自分を責めることもあるけど、立ち直り方を知ってるから大丈夫」「こんな時もある」ってひとまず肯定しておきましょう。
そして「肯定する」にもある程度の時間も練習も必要だってことをわかっておかないと今度は焦りの沼にハマりますよ。。。
今回私が頭で考えてたことはカウンセリングでも使うワークのひとつなので、心が揺れ動いちゃった時はぜひマネしてみてくださいね。
じっくり、焦らず、慌てず…
一歩進んで二歩下がっちゃっても腐らずにいきましょうね!