アダルトチルドレンはその特徴によって
ざっくり5~8のタイプに区別されています。
※8つのタイプについてはコチラ↓
https://smilefrips.com/ac-8types/
タイプによって特徴や問題点が違うので
自分がどのタイプなのかわかっていると
対処しやすいと思います。
でもどのタイプなのか
きっちり振り分ける必要はありません。
「なんとなくコレかな?」
「これとこれの混合かな?」
くらいで大丈夫。
今回はプラケータータイプについて
解説したいと思います。
目次
プラケータータイプって?
プラケーターの元になっている「placate」は
「人の怒りを鎮める、なだめる」という意味。
「小さなカウンセラー」とも呼ばれ、
沈みがちな母親を慰める娘、
という構図が多くみられます。
(ここでは母と娘を例にして書いていますが
父と息子、母と息子などのケースももちろんあります。)
家族が混乱する中で、大人の怒りや恨みつらみを
全て受け止めて、家族の感情の爆発をおさえ、
崩壊を防ぐ役割をしています。
母親が子どもに父親の愚痴を言ったり、
怒りをぶつけたりすることで
プラケーターが生まれてしまいます。
親をなだめる役割こそが自分の存在価値だと思い
必死に親の感情をキャッチしようと
いつも気持ちを張りつめて過ごしています。
プラケータータイプの特徴・問題点
・自分を犠牲にする
父親や母親のネガティブな感情を
素早くキャッチしては、何よりも優先して
なだめたり癒やしたりすることに徹します。
そのためにいつも自分を犠牲にしていて
それが当たり前だと思いこんでいます。
・他人との距離感がわからなくなる
落ち込んでいる人を放っておけず、
共感して慰めようとするために
相手の心の中にぐいぐい入って行こうとします。
結果、相手との距離感が必要以上に近くなり
母娘間に限らず、友人、恋人とも
自分と他人の境界線がわからず苦労します。
・家族以外との人間関係を築けない
「自分が親を支えなければならない」
という使命感がとても強いため
親との時間に集中してしまいます。
親以外との人間関係に費やす時間も気持ちも
なくなってしまい、なかなか関係を築けません。
・幸せになることに罪悪感がある
プラケーターになってしまう娘の背景には
母親が持つ罪悪感までも共有してしまう
傾向にあります。
いつも母と共感しているため、
自分が幸せになる道は選べません。
・ダメ男にひかれる
「人を慰める」ことを使命と感じているため
慰めが必要な弱い男に吸い寄せられて行きます。
そのダメ男を慰めている間は
自分の存在意義を感じられるので
なかなか離れられません。
・共依存関係に陥りやすい
母は頼れる娘を手放したくない、
娘は慰めることで自分の価値を感じるので
母から離れるのが怖い。
恋愛関係では
プラケーターはいいなりになるタイプなので
支配的なダメ男に利用され、
自分はその男を支えることに喜びを感じて
離れられなくなる。
というように
親子関係にしろ、恋愛関係にしろ
どちらにしても依存しあう仲になります。
もちろん、友人関係であっても共依存関係に
陥りやすいです。
他にも…
・親の世話ばかりで婚期を逃してしまう
・問題の解決には至らない
・見捨てられ不安が強い
・我慢しすぎて自分の気持ちがわからない
・親のいいなりになってしまう
など、様々な問題を抱えています。
プラケータータイプ改善の取り組み
自分の家族にどんな背景があって
自分がプラケーターとなっていったかを
まず理解していくことが大切です。
・自分が傷ついていると自覚する
今まで受け止めてきた負の感情によって
自分が苦しかったこと、ショックだったこと
心が痛かったことをきちんと自覚しましょう。
自分の中に痛みがあるというのを認めて、
しっかり癒やしていってあげましょう。
・家族との関わりを学び直す
見捨てられるかもしれない不安から
必死に親を支えてきたのでしょう。
「親を慰める役目」から引退して共依存をやめ、
自分を守ることを第一に考えるようにします。
・イヤなことはイヤだと言う
親からの言葉すべてを飲み込んできてしまった
その場面から癒やすことに取り掛かります。
我慢してしまった過去の場面を思い出したら
「聞きたくない」と拒否するのも効果的です。
過去の記憶を和らげていくことで
現在の思考の偏りや行動パターンは変わります。
・自分と他人の境界線をしっかり作る
プラケータータイプの人は、
無意識でいると境界線を乗り越えて
他人の問題を抱え込んでしまいます。
「自分には自分の人生がある!」と
しっかりと意識することで
自分が解決しなければならない問題なのか
他人の問題なのかを見極めれるようになります。
プラケータータイプの方へ
親を全力で支えることで、
親からの絶対的信頼を得て
自分が見捨てられないようにしてきたあなた。
どんなに聞きたくない話でも、
どんなにショックな言葉でも、
絶対に拒否せずに我慢し続けて
すべて飲み込んできました。
「自分がイヤだと思うことはしなくてもいい」し
「やりたいと思うことをやってもいい」
と気づいてください。
今までの、親の愚痴のはけ口の役目をやめても
あなたの価値は変わりありません。
これからは自分を癒やしてあげる番です。
抑えつけられていた感情を開放することで
自尊心が養われ、心が癒やされて、
「本当の自分」を取り戻すことができます。