アダルトチルドレン8つのタイプ
アダルトチルドレンは、その特徴から5~8のタイプに分けられています。
自分がどのタイプなのか気になるかもしれませんが、ほとんどのが混合型なので、はっきりと「コレだ!」と1つにあてはまらなくても、「なんとなくコレかな?」「2、3個の混合かな?」くらいにとらえておくくらいで大丈夫です。
ちなみに私はヒーロー、ロストワン、プリンセスの混合っぽいな~と思ってます。
「自分はそのタイプじゃないな」と思っても、共感できる部分を見つけられたり、アダルトチルドレンのしくみがわかったりするので、自分とは違ったタイプのこともぜひ読んでみてくださいね!
※現在、世に広まっている6つタイプ(ヒーロー、スケープゴート、ロストワン、プラケーター、ピエロ、イネイブラー)は、1985年当時アメリカに浸透しつつあった「アダルトチルドレン」という言葉を理解するために、アメリカのセラピスト、クリッツバーグが本の中で、子ども時代にどんな役割を背負っていたかをまとめたものが元になっています。この記事ではその6つにケアテイカー、プリンス/プリンセスを加え、8タイプをご紹介しています。
目次
ヒーロー(英雄) 【hero】
勉強や運動を頑張って、家族に良い評価をもらうことで家庭内の注意を引こうとします。家族が機能するには、この子が頑張り続けるしかありません。
期待にこたえ続けなければならないので常に頑張りすぎる人が出来上がります。でもそれはただ、評価のために頑張っているだけで、その子が望むことは違うので、うまくいっている時はいいですが、挫折や失敗したときにはポキンと心が折れてしまいます。
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スケープゴート(身代わり役) 【scapegoat】
ヒーローとは正反対で、非行や犯罪などの問題を起こすことで「この子さえいなければ問題はなくなる」と家族に思わせることで、その家族の真の問題から目をそらさせて家族の崩壊を防ぐ役割をしています。
家族の注意を集めるために問題行動を起こして悪役(病弱、とても世話のかかる役など)を演じ続けていきます。迷惑をかけたり、苦労させたり、心配させることで家族を結束させバランスを取る役目を背負っています。
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ロストワン(いない子) 【lost one】
手がかからなくておとなしい、素材感が薄い子。とにかく目立たないようにして、家族との関係を作らないようにしています。あえて何もしないことで家族への負担を減らそうとします。
また、自分の意志や感情を押し隠すことで、周囲の危険や脅威から身を守るという目的もあります。そのため、人との接触をなるべく避けるようになります。
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ピエロ/クラウン(おどけ役) 【clown】
家庭内が険悪な雰囲気にならないようにいつも明るくふるまっています。おもしろいことを言って笑わせたり、おどけたりおちゃらけたりして、家族の危険を回避する役目を負っています。
深刻な空気をとても恐れていて、それを打ち破ろうと必死になって、急に変顔したり大声だしたりと頑張ります。一見明るい性格に見えますが、これは寂しさの裏返しで、人に嫌われてはいけない、みんなと仲良くしなければいけない、と常に周りの人の顔色をうかがいながら、不安でビクビクしています。
そんな自分の本心を見せたくないために、孤独感にも悩まされます。他人には楽しい表情を見せますが、本心では全く人生を楽しめてはいません。
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プラケーター(なぐさめ役) 【placater】
子供でありながら、親の悩みを聞いて慰める存在です。「小さなカウンセラー」とも呼ばれます。
ダメな母親を支える娘、というケースが多くみられます。
自分を犠牲にしてまで相手に同情しすぎてしまうので人間関係で共依存に陥りやすいのが特徴です。
「相手に尽くし続けること」が自分自身の唯一の存在理由と思っていて、自分が他人から感謝されたり、褒められたり、愛されたりすることには戸惑い、心から受け止められません。
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イネイブラー(支え役) 【enabler】
「偽親」とも呼ばれ、母親に変わって幼い弟妹の面倒をみたり、ダメな父親に代わって母親を支え続けたり、人の世話ばかり焼いている子です。自己犠牲によって家族を支えることで、機能不全家族の崩壊を繋ぎ止めます。
見捨てられ不安が強く、必要とされなくなることを極端に恐れ、頼ったり、甘えてくる相手にNOが言えず、知らず知らずのうちに相手の言いなりになってしまったりと、困った状況でも一人でじっと耐え続けるのが特徴です。アダルトチルドレンのタイプの中で最も「共依存」に陥りやすいタイプです。
プラケーターとの違いは、プラケーターは心を慰める役をやっているのに対し、イネイブラーは「行動」で家族を支えているというところです。
※enablerは「後援者、他人の成功の手助けする人」という意味がありますが、心理学では「助けているつもりで相手のためにならないことをする人、身近な人の悪い所や犯罪などを黙って見過ごす人」とされています。
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ケアテイカー/リトルナース(世話役/小さな看護師) 【care taker/little nurse】
プラケーター、イネイブラーに続き、またまた家族の世話をするタイプです。
本来、親がやらなければならない幼い兄弟姉妹の世話や、祖父母の介護などを代わりに引き受けています。強制的であれ、自主的であれ、親の役割を背負い込むようになったのがケアテイカー(リトルナース)。必死に世話をすることで自分の存在意義を満たすことになってしまい、子どもらしさを失っていきます。
イネイブラーは自分を犠牲にしてせっせと家族の世話をしているのに対し、ケアテイカーの方はちょっと厄介で、自分がしている世話に対して見返りを求め、また世話している人を支配したがるところが決定的に違います。
自分の心を満たすために世話しているだけなので、感謝を感じられなかったり、見返りがないとわかった瞬間、怒りを感じてぶちまけキレたりする場合があります。
プリンス/プリンセス(お人形さん) 【prince/princess】
親の理想を押し付けられ、言いなりになり、まるで操り人形のように生きているために「人形」とも呼ばれます。
親や周囲の人々からの期待に応えて、それをまっとうすることに自分の価値を感じているので、自分の感情や意見を完全に抑えつけてしまいます。それを続けているうちに、自分が本当は何を考えているのか、どうしたいのかが分からなくなってしまうこともあります。
周りの人の顔色をうかがっては周囲の雰囲気にのまれ、流されてしまうので、自主的に行動できない、対等に人間関係を築けない、支配されやすい、DVを受けやすいなどの問題点があります。
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