こんにちは、菊乃です。
私はテレビを見るのが好きなんですけど、リアルタイムじゃなくて面白そうな番組だけ録画してるんです。
ドラマは最初、倍速でだだーっと見ちゃって、よかったなと感じたものは後でゆっくり見る、というちょっと特殊なクセがあります。笑
で、その中でも何度も何度も見ちゃうドラマがあるんです。
それが『シェフは名探偵』。
2年くらい前に放送されて以来、軽く20回くらいは見ているほどのお気に入りです。
西島秀俊さんがフレンチレストランのシェフ役で、探偵ばりの推理を働かせて、お店に来るお客さんの悩みを次から次へと解決していくというストーリー。
特に私の推しが出てるわけでもないのに、どうして自分がこのドラマを繰り返し見ちゃうのかは良くわからないんですが、不思議と引き寄せられるんですー。
昨日も実は見ちゃって…。それで気づいたことがあるんです。
このドラマって、アダルトチルドレンが学べるところがいーっぱいあって、見るたびに色んな視点から考えられるんです。
今日はこのドラマで気づいた、アダルトチルドレンのためになるお話を紹介したいと思います。
このお店で働くシェフ、スーシェフ、ソムリエ、ギャルソンの4人なんですが、ある日ソムリエの女の子が、転勤になった恋人を追って店をやめてしまいます。
彼女が辞める時に引き止めなかったシェフに対して、ギャルソンの男性は「なぜ引き止めなかったんだ」と気に入らない様子。
少し前からシェフのやることに不信感を持ち始めていたこのギャルソンは、そんなことを考えながらも、ソムリエのいなくなったお店で忙しく働きます。
しばらくすると、恋人と別れたと言って、ソムリエの女の子はまた、このお店で働くことになります。
ギャルソンの男性は、「辞めたり戻ってきたりが、こんな簡単なんて!」「従業員のことは所詮ただの従業員としか思ってないんだな」と腹を立てて、「次は僕が辞めるかもしれない」と口走ってしまいます。
実はこのギャルソンの男性は、前職を辞めた当日、この店に食事をしに来た時に、シェフに自分の記憶力の良さを買われてこの店で働くことになった経緯があり、シェフにもこの店にもとても思い入れを深く感じていたんです。
そんなことがあって、とても感謝していたシェフだったのに、今回のことで冷たさを感じて淋しくなっちゃったんでしょうね。
でもその夜お店がしまった後、ソムリエの女の子が落ち込んでいると、シェフが近づき優しく話しかけます。「無理することはない、辛かったら辛いと言っていいんだ」と。
その様子を見ながらスーシェフはギャルソンの男性に、シェフがソムリエの子が辞めたこと、すっごく寂しがっていて、店にとっても自分にとっても痛手だと話していたことを伝えます。
後はセリフそのまま書きますね。
だから、彼女の幸せを一番に考えたら、彼女の望んでいることを応援することだって…
だから何も言わず送り出した、と。
でももし、うまくいかずに戻ってくることがあったら、その時は何も聞かず、優しく迎え入れてあげよう。
そう言ってたよ。
それを聞いてギャルソンの男性はこう考えます。
「もしかしたら、シェフは僕たちのことを家族だとおもってくれているのかもしれない、だからどんなことがあっても応援し、どんなことがあっても受け入れるのかもしれない」
ここでギャルソンの男性のすべての誤解が溶けたというわけです。
最後にソムリエの女の子が「ごめんなさい、自分勝手で」と謝ると
シェフの答えは「いいんだよ、自分勝手で」。
さすがドラマ…と感じずにはいられない展開ですが、人生の本質を教えてくれています。
人の言動の一面だけを見て、勝手な想像でその人のことを見損なったりしちゃうことって、よくあることです。人は話すことができる、地球に唯一の存在です。きちんと聞くまえに、決めつける必要はないですよね。
邪推、レッテル貼りなど『認知のゆがみ』について↓
事情も知らずに自分の物差しに当てはめて、勝手に想像を募らせてどんどんおかしな方に進んでいっちゃうのは、アダルトチルドレンの得意技です。
このドラマって、人間がやっちゃいがちなミスに気づかせてくれます。そして見終わるとなぜか心がふんわりして、優しい感じがするんですよ。
まだ他にも紹介したいエピソードがあるので、またの機会に~。