先入観にとらわれないために!『確証バイアス』を知ろう

『確証バイアス』について学ぼう!

 

こんにちは、菊乃です。

 

 

血液型と性格には一切科学的な根拠がないことは、ずいぶん前に証明されましたね。

それを聞いてもまだ、「A型の人はやっぱり几帳面だ」って感じちゃうことがあります。

 

実はこれ、「確証バイアス」のしわざ。

 

今回は確証バイアスについてのお話です。

血液型の性格判断が当たってる!と思えるカラクリがわかりますよ~。

 

目次

認知バイアスとは?

 

まずは「認知バイアス」について説明しますね。

 

「認知バイアス」というのは、先入観や偏見によって、事実を間違ってとらえてしまう傾向のこと。

バイアスというのは「偏り」という意味。「偏見」「先入観」「傾き」「思い込み」「不公平」という意味もあります。

 

「年齢や性別で、バイアスがかかった見方をするな」のように使われてるの、聞いたことありますよね。

 

心理学で「バイアスが強い」というと、思い込みが激しいことを指しています。

 

「偏見」「先入観」はアダルトチルドレンもたくさん持ってるはずですから、この機会に自分にもこんなバイアスがかかっていないか、考えてみましょう!

 

確証バイアスとは?

 

確証バイアスは、自分に都合のいい情報ばかりを集めてしまう傾向のこと。

自分が信じていることを証明するような情報は取り上げるけど、そうじゃない否定的なことに対してはスルーしちゃう人ってとても多いんです。

これは確証バイアスのせい。

 

このバイアスは、アダルトチルドレンに限らず誰でもが、そして人生のあらゆる場面で発動するもの。

誰にとっても身近なものですが、行き過ぎると物事の判断を狂わせてしまうので注意が必要です。

 

アダルトチルドレンの場合、「自分が間違っている」ことを極端に恐れていたり、思い込みも強いので確証バイアスに引っ張られていって、のめり込んでしまうケースがよくあるんです。

 

こうなると自分では引き返せないようになってしまうので、確証バイアスを理解して、深みにハマる前に対処できるようにしておくと安心です。

 

確証バイアスにハマらないためには、まず確証バイアスという心の動きのしくみを知ることが大切です。

 

 

確証バイアスの例

・血液型

A型は几帳面、B型はマイペース、O型はおおらかでAB型は二重人格…。

小さい頃から当たり前だったこの性格診断。親からもこう言われて育ってきた人も多いでしょう。そしてこれが「当たってる!」って思っている人も多いはずです。

 

例えば、A型の人が、小さい頃から親に「あなたはA型だから几帳面ね」と何度も言われて育つと「自分は几帳面なんだ」と思い込み、几帳面なところばかりを気にするようになります。散らかった部屋を掃除する時に「やっぱり自分は几帳面なんだ」と思うけど、散らかっている時は何も考えてないだけで…。

こんなふうに「自分がそう思っていること」を証明する出来事ばかり目に入るので「やっぱり!」と思ってしまうんです。

逆におおざっぱと言われているO型の人が片付けをしているのを見ても「まぁそういう時もあるんじゃない?」と例外として捉えてしまいます。

 

・恋愛

「恋は盲目」ってすごい言葉ですよね。
まさにその通りで、恋をすると冷静じゃいられなくなって、周りが見えなくなって、思い込みに突っ走って行きやすい。

いいことも悪いことも、どっちにしても自分の思い込みに走ってしまうんです。

 

例えば、自分の彼氏から殴られて友達に相談したら「そんなひどい人、別れたほうがいいよ」と助言をされたとしても、自分が彼氏のことを「優しい人」と 思っていてまだ付き合っていきたいと思っている場合、友達に対して「どうしてそんな否定的なことを言うの?!」って反感を持ってしまいます。

自分のことを肯定してくれない意見は聞き入れたくないからですね。

逆に、彼氏からLINEの返事が来なくて「きっと嫌われたんだ…」と思っているときに友達に「忙しいだけでしょ?」と言われても聞き入れることができず「私は絶対フラれるんだ」という思いにずっぽりハマってしまう…。

これも自分の思い込み以外は受け入れないで無視する確証バイアスの一例です。

 

恋愛してる時って、なかなか冷静にはなれるもんじゃないけど、そんな時こそ客観的に見てくれる友達の意見は大切にしたいものですよね。

 

・学歴

「東大卒」と聞いたら、優秀で能力が高くて欠点なんかないだろうって思っちゃいませんか?

そしてその人が何か失敗をしても「きっとたまたまできなかっただけだ」と、事実を受け入れないようなことって、あるあるですよね。これが確証バイアスにかかっている状態です。

学歴が高かろうと低かろうと、事実をきちんと見てその人を評価できる力をつけることが重要です。

 

・SNS

検索やハッシュタグで自分が興味のあることだけを集めることが簡単な時代になりましたね。

それに、掲示板やSNSって、自分と同じ意見を持つ人ばかりが集まってくるし、自分もそういうコミュニティにしか参加しません。つまり周りの誰も自分に反論しないことになります。

こういう場所では確証バイアスがとても強くなってしまい、自分の思い込みもますます強くなってしまうというわけなんですね。

 

確証バイアスにかかってしまう理由

・直感を信じてしまう

人間の脳は、省エネ志向です。これは人間の本能で、目の前に起きたことをすべて「熟考」したら、疲れすぎて脳に必要以上の負担がかかってしまうためにそうできているんです。

つまり、自分が直感で判断したことに対していちいち逆の考えを持つことは、脳の自然な働きなので、注意していないと確証バイアスは避けられないものと言えます。

 

・自分を否定されるのが怖い

「自分の考えは間違っていない」という思いが強ければ強いほど、確証バイアスにかかりやすくなります。

特にアダルトチルドレンは不安感が強いので、自分の考えを肯定するようなことばかり探そうとします。かつての私もそうでしたが、自分を否定したり欠点を指摘するような人の言葉には耳を傾けないようになります。

 

・レッテル貼り

「料理できないなんて女性として失格」「遅刻する人は仕事ができない」みたいに、自分の思い込みで人にレッテルを貼ってしまうことって少なくありません。

このような確証バイアスは、ひどくなると判断ミスが増えて周りの人に迷惑をかけるだけでなく、「認知のゆがみ」に発展し、自分を苦しめる元にもなってしまうので早めに対処が必要です。

 

認知のゆがみとの違い

 

アダルトチルドレンが多く持つ「認知のゆがみ」と仲間みたいなものですが、認知のゆがみは「自分を苦しめてしまうような思い込み」として心理学では区別されています。根本的に価値観がゆがんでいるせいで、なかなか修正が難しいもの。

 

一方、認知バイアスは、ほとんどが脳が省エネモードになっているために起こしてしまう物事の捉え方のエラーと考えるといいかもしれませんね。

指摘されれば「あ、そうかも…」って気づくことが多いものです。

 

早期発見がなにより大事ですね!

 

関連記事↓
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「確証バイアス」にハマらないために

 

・まず確証バイアスを理解する

「確証バイアスというものがある」とわかっているだけでも、自分の考えに偏りがあるのかもしれない…と意識することができます。

確証バイアスは日常生活のどこででも起こるので、意識しているだけでも偏りを避けられることが多くなるはずです。

 

・反対意見を集めてみる

何がを判断するときに、自分とは違う意見を集めてみて一旦それを受け入れてみましょう。反対意見についてロジカルに考えることで、確証バイアスにかかる危険はだいぶ減るはずですし、自分の意見に対して自信も持てるようになります。

 

・自分の思い込みを疑ってみる

誰でも自分の考えが間違っているなんて思いたくないですよね。でも、100%間違いないなんてこともありえません。

強い思い込みを感じたときこそ、一旦冷静になって一度自分の考えを疑ってみると確証バイアスを回避できるようになります。

 

・他人の意見を聞く

確証バイアスは「自分の考えは正しい」というのが前提で出てくる心理です。その意見に対して他の人がどう思うのか聞くことはとても重要なこと。色んな人の意見を聞くと、物事を他の視点から見られるようになるなど、確証バイアス回避だけでなくメリットがたくさんあるので積極的に取り入れていきましょう。

認知バイアスの関連記事↓

根本的な帰属の誤り
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自己中心性バイアス
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この記事を書いた人

菊乃です♪
苦しみから逃げまくってた過去を乗り越えた経験を生かし、みんなを笑顔にします!!

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